ボディラインが気になるこの季節。ダイエット意識が高まる初夏は、「旬の野菜」を日々の食事にたっぷり取り入れましょう!低カロリーで、かさもあるので食べごたえも抜群な夏野菜。今回は「ダイエットにいい夏野菜」と選ぶときのポイント・効率的な食べ方のコツを、あんしん漢方の管理栄養士・小玉奈津実さんに伺いました。
ダイエット中に食べたい夏野菜<4選>
ダイエットや美容に嬉しいビタミンやミネラルが豊富な野菜は、普段の食事に上手く取り入れたいもの。ダイエットにいいといわれる、この時期食べたい初夏の野菜4種と、おいしい野菜の選び方をご紹介します。
① 栄養たっぷりで美容効果も高い「トマト」
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言い伝えがあるほど、栄養価が高いトマト。赤色の色素成分である「リコピン」には強力な抗酸化作用があるといわれており、血流が良好に保たれて代謝アップが期待できます。
またトマトには、むくみ防止に役立つ「カリウム」や、美肌効果が期待できる「ビタミンC」も多く含まれています。
トマトは、赤色が鮮やかで皮が張っており、丸々としてずっしりと重いものが良品とされています。加えて、ヘタから伸びるスジが放射線状にくっきりとしていれば「甘みが強い」といわれているので、選ぶときの参考にしてくださいね。
② 糖質の代謝をサポートする「アスパラガス」
アスパラガスには、アミノ酸の一種である「アスパラギン酸」が含まれており、糖質の代謝をサポート&新陳代謝を活発にするはたらきが期待できます。
また、穂先に豊富に含まれる「ルチン」は血液サラサラ効果に役立ち、血行が良くなり代謝アップに役立ちます。
アスパラガスを選ぶ際は、穂先がしまっていて、緑色が鮮やかで茎が太く、まっすぐなものがおすすめ。切り口が乾燥していないものが新鮮といわれているので、買うときは切り口をチェックしてくださいね。
③ 良質なタンパク質が豊富な「グリーンピース」
料理の彩りに使われて、あまりメインで食べることはないグリーンピース。実は、栄養価が高い野菜のひとつです。
グリーンピースは、未熟なえんどう豆を収穫したもので「植物性タンパク質」がとても豊富!筋肉のもととなる良質なタンパク質を摂取することで、メリハリボディを目指すことができます。
また、むくみ防止に役立つ「カリウム」や便秘解消のサポートとなる「食物繊維」も豊富なので、内側からスッキリが期待できます。
さやつきのグリーンピースを選ぶ際は、さやがふっくらとしてハリがあるものがおすすめです。
④ 美容にうれしい効果がたくさん「モロヘイヤ」
モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」という意味で、栄養価が高いことで有名です。
特に「β-カロテン」の含有量は、緑黄色野菜の中でトップクラス。
強い抗酸化作用により、代謝アップやアンチエイジング効果が期待できます。
また、脂肪の代謝をスムーズにするといわれている「ビタミンB2」も多く含まれています。
葉のぬめりは、食物繊維の仲間である「ウロン酸」に糖が結合したもので、コレステロール低下作用が期待できます。
モロヘイヤを選ぶ際は、葉先まで緑色で張りがあってピンとしているものがおすすめです。
また、茎が硬いものが新鮮といわれており、茎の切り口が変色しているものは避けましょう。
ダイエットにいい夏野菜。効率のよい食べ方
せっかく旬の栄養価の高い野菜を取り入れるなら、ダイエットにいい食べ方を意識したいですよね。
今回は、ダイエットに役立つ食べ方のポイントを3つご紹介します。
・べジファーストで血糖値上昇を緩やかに
「普段の食事がダイエット食になる」と話題の、ベジファーストを取り入れましょう。
その名の通り、野菜(ベジ)を最初(ファースト)に食べるというダイエット法です。
野菜に豊富に含まれている食物繊維を最初に食べることで、血糖の上昇がゆるやかになり、太りにくくなると考えられています。
食べる順番は「野菜→タンパク質(肉・魚・大豆製品)→炭水化物(ご飯や麺など)」と、炭水化物を最後に摂ると効果的です。
・調理方法をアレンジしながら野菜をたくさん摂る
「野菜=サラダ」というイメージが強いですが、野菜の食べ方は無限大!
温かい野菜スープや温野菜にすると、内臓からからだが温まって代謝アップが期待できます。また、ミキサーでささっとスムージーにすると、忙しい朝にも野菜補給ができておすすめです。
「おいしく楽しく」野菜を食べることで、心もからだも健康になりダイエットにいい効果をもたらすので、さまざまなアレンジを試してくださいね。
・野菜以外も食べてバランスよく栄養を摂る
旬の野菜が栄養価が高いとはいえ「野菜だけ」を食べるのは、おすすめしません。
野菜に豊富に含まれているビタミン・ミネラル・食物繊維は、からだの調子を整える栄養素です。成分そのものはエネルギー源にならない為、野菜だけの生活をするとパワー不足になり、生活に支障がでる可能性も。
三大栄養素の炭水化物・タンパク質・脂質をバランスよく摂取したうえで、野菜をたっぷり取り入れて、健康的なダイエットを行いましょう!