■ウェディングプランナーが感激! 忘れられない結婚式の選曲
曲を聴いて思い出す結婚式はたくさんあります。きっと出席されたゲストにとっても、花や景色と同じように、音楽による記憶は深く刻まれるのではないかと思います。
歌詞だけでなくテンポ感や雰囲気まで、好きな音楽や音楽を選ぶということを通じて、喜びや感謝を表現すると、意外としっかりと思いが伝わっているものだと思います。
◇音楽が忘れられない結婚式
☆まるごとヤザワ
私がウエディングプランナーになってまだ間もない頃、矢沢永吉さんの大ファンというカップル(主に新郎)が披露宴の全編を矢沢永吉さんの音楽でコーディネートしました。好きなもの一色というようなウエディングがまだ一般的でなかった頃でしたが、ふたりが熱烈なヤザワファンということはゲストにも広く知られていることでしたし、好きなものの共有はインパクトもあって、会場の一体感に繋がりました。
☆メッセージを歌にのせて
普段あまり音楽を聴かないというカップルと一緒に考えたのが、本当に言いたいメッセージを選曲で表現することでした。クラシックやジャズなど歌のないものを中心に選び、特別なシーンだけ、ふたりの気持ちや伝えたい思いに合った歌詞の曲を選びました。普段から流行りの歌が街に溢れていて、つい聴き流してしまいがちですが、ふたりに合った曲(歌詞)を探す過程は結婚や結婚式の準備のためにもとても実り多いものであったようです。
■結婚式での音楽はとても大きな効果を持っている
結婚式における音楽の選曲は、披露宴のプログラムが決まってから出される「宿題」で、準備後期の忙しくなった頃に考えられるのが一般的です。そのため、あまり時間をかけずに決めてしまうことが多いのですが、軽視するにはもったいないほど音楽は大きな効果を持っています。
装飾や演出をイメージするのと同様に「こんなふうになったらいいな」「そういえばあの曲好きだったな」「両親が好きな曲はこれ」など、箇条書きにしておくだけでも理想に近づく手立てになります。
「音楽に詳しくない」という壁に隠れていないで、素敵な結婚式の実現のため、アプリなどを活用しつつ、いろいろな音楽に触れてみてはいかがでしょうか。
(岡村奈奈)
※画像はイメージです