レトロで深みのある古道具屋さんの家具。重ねてきた時間の変化が刻まれて、味わい深い空間をつくることができます。古道具屋さんの家具がある、喫茶店のような素敵な雰囲気のインテリア実例をまとめました。
レトロと自然を楽しむ団地の2LDK
古いものがとても好きというNaoさん。リノベーションされて住みやすくなった団地の1室も、全部がまっさらではなく、建具やキッチンなど一部が古いまま残っているのは気に入っているポイントだそう。テーブルや椅子などの家具は、新しいものはほとんどなく、古道具屋さんなどで見つけて、ずっと長く使っているものが多いといいます。
押し入れの上の棚にはたくさんのカゴ。「“カゴ屋さんになるのかな?” というぐらいたくさん持っています」
家に新しいアイテムを迎えるときは、「今持っているものと仲良くできるかどうか」を考えるとNaoさん。
「あれも可愛い、これも欲しい、となってしまうけど、自分の好きなものを好きなように買っていると部屋が散らかった印象になってしまうので。買うかどうか迷ったら、“うちに来たときに、仲間外れにならないか?”を考えて、基準にしています」
襖を取り外した3DK
ライター・編集者のおおのしょうこさんが娘さんと二人で暮らしているのは、古い団地風マンションの一室、57㎡ほどの広さの3DK。襖を取り外し、古箪笥を間仕切りがわりにされています。「今年の春に時間ができて、暮らしを見直そうと全部襖を取り去ったんですが、すごく広々と空間が使えるようになって。古道具も映える空間になってすごくよかったな、と思っています」
畳の寝室には、把手が可愛いヴィンテージの小箪笥。「もともと古道具が好きなこともあるのですが、古い建物だから、古い家具が似合うかなと思って選んでいます。和室も、前は絨毯を敷いて隠していたけど、あえて畳を見せるようにしています」
特に気に入っているのは、最近作られたワークスペース。机は呉服屋さんで裁断などの作業に使われていたもの。この机に合うものを探してネットオークションで探したチェア、高さも雰囲気も、ぴったりですね。
音楽と食を楽しむ36㎡の1LDK
読書に音楽、お酒と好きな時間を満喫するおはぎさんのお部屋。窓際に置かれたレコードプレーヤーを載せた台は「tokyo dance」で購入されたもの。
同じくtokyo danceで購入したローテーブルは元あんこ工場で使われていたもの。脚の長さは当時と異なるものの、歴史を感じる天板が魅力的です。 「目の前のテレビを見る時や、イラストを描く時など丁度良い高さで使い勝手は良いですね」
ダイニングテーブルは「hyst」にて、友人を招いての食事会など食に関心の高いおはぎさんにとって、日々の生活の中心にある大切なインテリア。
リノベーション団地の2LDK
haruさんご夫婦がお住まいなのは、リノベーションされた団地の2LDK。
「前の部屋があまり気に入っていなくて。日当たりが悪くて暗かったので、今の部屋は明るさ重視で探しました。リノベーションして新しくなっていますが、団地の元々の古い感じが残っているところも気に入ってます」
お気に入りの家具は、ヴィンテージショップで購入したランプシェードと、こちらのアイロン台。
アイロン台をこんなふうに飾り台として使うアイデア、真似したくなりますね。