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[着飾る恋]女性に共通する「着飾ること」の本当の理由

エンタメ

恋愛・婚活コラムニストのやまとなでし子さんが、TBS火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』を毎週考察&展開予想するコラムです。今の日本人の生き方、価値観に一石を投じてくれそうな本作で、真柴くるみ(川口春奈)と藤野駿(横浜流星)が繰り広げる”うちキュン”はどう展開されるのか!?

※このコラムには『着飾る恋には理由があって』エピソード第10話までのネタバレが含まれます。

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(c)TBS

みんなの進路が一気に開けた最終話。カレーで始まりカレーで終わるラストにまさかの5年後の姿、海の王者すぎたシャチの社長、若干の心残りなどラストへの思いをつづっていきます。

おいしいからこそ一層溢れる涙

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駿(横浜流星)は真柴(川口春奈)に何かが起きた時、いつも側でおいしい料理と共に支えてくれましたよね。

その中でも印象に残っているのは、第1話で真柴が落ち込んでいる時にそのおいしさで元気づけてくれたカレー。そして今回も、二人がそれぞれの進路を決意した瞬間、食べていたのはカレーでした。

駿は北海道でレストランを、真柴は東京でバイヤーを目指すことを決め、離れることになってもお互いの夢を応援し頑張ろうと決めました。

そして真柴は、カレーを一口食べるごとに「おいしい」と漏らし、目には涙がどんどんと溢れてきます。これはおいしいからこそ、余計に溢れてくる涙だったのでしょう。

ますます駿の料理人として腕を実感し夢を応援したいという気持ちと、何かあるごとにおいしいものを作って支えてくれた駿と別れる悲しさを一層現実に感じて、悲しさが募ってしまったのだと思うんです。

今まで支えてくれていた「おいしい」が、今度は涙を煽るなんてあまりにも切ない場面でした。

それぞれの答えと自由すぎる男たち

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社長の包容力と優しい助言に加え、本音を見抜いてお尻を叩いてくれた駿のおかげでスランプを脱却し、次のステージに進むことができた真柴。バイヤーになる夢のため、「いつかは今!」と長年勤めた会社を辞め、自分のネットショップを持つことでそれを叶えました。

一方駿は、結局土壇場で北海道行きを蹴って全国をキッチンカーで回ることに決め、羽瀬ちゃんは陽ちゃんと結婚して絵を描き続けることに。

そして社長は駿に真柴を安心して任せられると判断して、すぐさま自分のやりたい仕事を叶えるためにトルコへ。それぞれの悩みの答えが最終話で一気に晴れていきました。

しかし、社長も駿も自由すぎますね。思い立ったらすぐ行動。結局二人とも真柴の側から物理的に離れていったという。

社長がチートすぎて駿が若干霞んでしまったラスト

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駿推しには少し悔しいラストになってしまったのではないでしょうか。社長が真柴のメンタル崩壊を救った上に、スランプ脱出最後の一押しになったのも「顔を上げて今できることを考える」という社長の一言でした。

真柴がつらい場面の数々は駿の存在だけではなく、社長がいたからこそ前に進めた場面が多すぎて、社長に駿の見せ場を持っていかれてしまったように思います。

社長登場前はたくさんのキュンを我々にくれていた駿ですが、社長が登場してからあまりにチートすぎる完璧なキャラで駿の存在が少し霞んでしまいました。

おまけにラストでは、真柴のために岩切工房さんとのライト販売の手筈まで整えてくれて、真柴のプライベートから仕事まで全てをフォローして風のように去っていくイケメンっぷり。

本当は、最終回だからこそもっと駿からのたくさんのキュンが見たかった!! 海の王者・シャチの社長は、ラストのほとんどを食っていきましたね。あなたちょっと天才すぎたよ……強すぎ……。

視聴者には駿のキュンが足りない!

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「社長への片思いをバネにここまでやってこられた」と感謝と共に今まで内に秘めていた気持ちを社長に伝えた真柴。そこに「一つだけ間違ってることがあるな。片思いじゃなかったよ」とまた胸を揺るがすようなセリフを伝える社長。

7年間片思いをし続け、今でも尊敬する相手にこれを言われて揺らがない真柴はすごい! という気持ちもあるのですが、どうしてそれでも駿を選ぶのかという理由があまり見えてこず、見ていながら少し疑問を抱いてしまいました。

直前に彼氏にメンタルズタボロにされた後、優しく慰めてくれた元好きな人にこれを言われたら、心が揺らいでしまいません?

だからこそ、今回の駿には強く真柴の心をつかむ描写が欲しかった……。レストランも釣りでのけんかも結構大きな出来事なのにいつのまにふんわり解決していて、視聴者は駿へのわだかまりを少し残したまま見続けている中だったので、より一層キュンが欲しかったんですよ!

こんな中で、突然彼氏に「やっぱ北海道行きをやめて全国旅する」なんて言われてその日に旅立っていったらブチギレてしまいそう。

駿も真柴を支える場面はいくつかあるのですが、けんかした後真柴と目が合った瞬間に目を逸らして無視をするなどマイナス面の描写があったことから、ラスト全てが完璧だった社長との対比で少し幼く映ってしまったのがとことん悔しい……。

それでも真柴が絶対駿から揺らがなかったのはあれか。胃袋つかまれてたのか?

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