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VIOのかゆみ・ニオイ対策!皮膚科医に聞く正しいデリケートゾーンケア

美容

デリケートゾーンの悩みを抱えている方は多いですが、なかなか人に相談しづらいものです。とくに暑い季節はムレやすく、かゆみ、ニオイが悪化することもあります。この夏、デリケートゾーンの悩みなく過ごすために、正しいデリケートゾーンケアについて、皮膚科医の金城 里美先生に伺いました。

デリケートゾーンには悩みがいっぱい

photo:photo-ac
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デリケートゾーンに悩みを抱えた女性は多いです。まずは、トラブルが起こる原因についてご説明します。

デリケートゾーンのトラブルの原因

デリケートゾーンは皮膚のトラブルが起きやすい部位です。その原因はデリケートゾーンの特徴にあります。

・ムレやすい
デリケートゾーンは下着や衣服におおわれていてムレやすい部位です。夏の汗をかく時期やナプキンを着けている期間は、さらにムレやすくなります。

・汚れやすい
尿や血液などの汚れが付着しやすく、汚れやすい部位です。汚れにより、雑菌が繁殖しやすくなります。

・洗いにくい
見えにくい部位であるため、入浴の時に洗い残しが起こりやすい部位です。

以上のような環境のため、デリケートゾーンはムレによる湿疹、尿やナプキンによるかぶれなどの皮膚トラブルが起こりやすくなります。

治りにくい場合は皮膚科受診を

photo:pakutaso
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デリケートゾーンは、湿疹・かぶれの他に、水虫やカンジダなどの感染が起こることもあります。
水虫、カンジダの感染の症状は、湿疹・かぶれと同じく赤み、かゆみが出ます。皮膚がぽろぽろとれたり、湿った苔のように付着したりする症状も起こります。

気になる症状がある場合、産婦人科や皮膚科で顕微鏡検査をしてもらうと診断ができます。
水虫、カンジダは湿疹・かぶれの症状との区別がつきにくいので、治りにくい場合は病院を受診しましょう。

「デリケートゾーンの正しいケア」のポイント

photo:unsplash
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次に、デリケートゾーンケアのポイント3つをご紹介します。

・ポイント(1)通気性の良い下着、衣服にする
デリケートゾーンのムレを避けるため、通気性の良い下着、衣服を選びましょう。衣服は薄手の生地で、しめつけずゆったりとしたものがおすすめです。下着としては、通気性を重視した夏用ショーツなども販売しています。

・ポイント(2)ナプキン、下着はこまめに変える
ナプキン、下着は、血液や尿、汗などで汚れやすいです。汚れた状態が続くと、湿疹、かぶれ、感染の原因になります。そのため、こまめに取り換えるようにしましょう。

・ポイント(3)きれいに洗う
1日1回は、デリケートゾーンをきれいに洗うようにしましょう。タオルやスポンジでゴシゴシと洗うのはNG。強い摩擦や刺激は黒ずみの原因にもなります。泡立てた石けんで優しく洗い、シャワーでしっかり流しましょう。
デリケートゾーンはとにかく刺激・摩擦を与えないことが重要。弱酸性など、なるべく刺激の少ないデリケートゾーン専用石鹸を使用することもおすすめです。

デリケートゾーンのトラブル回避には「漢方薬」もおすすめ

photo:unsplash
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漢方薬は、理想的な健康を目指す自然由来のお薬で、さまざまな症状に効果が認められています。

デリケートゾーンのトラブルがなかなか治らないのは、体内のエネルギーがアンバランスになり、免疫力や回復力、排出力(デトックス)が衰えてしまっているからかもしれません。
漢方薬のちからで、体内バランスを整え「良い体質」を取り戻すことで、皮膚トラブルの起こりにくい体質を目指せます。

漢方薬は症状の改善だけでなく根本の体質に働きかけていくため、続けることで心とからだを健康な状態に導いてくれます。
運動や食事制限が難しい方でも手軽に始められるので、セルフケアを行う時間かない方にもピッタリです。

デリケートゾーンのかゆみがある方におすすめの漢方薬2選

photo:pakutaso
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・消風散(しょうふうさん)
消風散はかゆみのもととなる「風(ふう)」を取り去る「祛風薬(きょふうやく)」と呼ばれる生薬、熱感をとる「清熱薬(せいねつやく)」と呼ばれる生薬が主に含まれています。そのため、かゆみが強くて分泌物が多く、熱感があるような皮膚症状を改善する効果があります。

・温清飲(うんせいいん)
温清飲は血を補い、血の循環をよくする「補血薬(ほけつやく)」と呼ばれる生薬と「清熱薬」が主に含まれています。そのため、皮膚がカサカサしてかゆみがあり熱感もあるような皮膚症状を改善する効果があります。

漢方薬は自然の生薬からできているのでからだにやさしく、あらゆる人に何らかの効果をもたらしますが、重要なポイントは、自分の状態や体質にうまく合った生薬を選んでいるかどうか、という点です。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。

どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいですが、最近ではAI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のような相談サービスも登場してきました。
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