無料の会員登録をすると
お気に入りができます

[8/9〜8/15の運勢]8月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

星乃せいこさんによる「毎月の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡

1ヶ月ごとの運勢グラフ

今週のおひつじ座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

驚きのさなかに身を置く

今週のおひつじ座は、全力で新たな希望に開かれていこうとするような星回り。

昔から日本の秋の訪れは“驚くべきもの”だったようですが、「硝子(びいどろ)の魚おどろきぬ今朝の秋」(与謝蕪村)の面白いところは、驚いているのが人間ではなく金魚鉢の金魚だというところ。しかもその驚いた顔がガラスの球面で引き伸ばされて、ますます驚いたように見えたのでしょう。ガラスのひんやりとした感触もあいまって、触感的にも涼やかな秋の訪れを感じさせてくれます。

しかし、古代ローマの都で蚊が多く伝染病にかかりやすかった夏は「死の季節」と呼ばれていたように、人口が密集していた江戸時代の大都市も、また同様の事情を抱えていました。

その意味で、掲句の金魚はうだるような暑さで死にかけていたところを、秋の涼しさを全身で感じ取ることでなんとか命を繋げたのであり、掲句の「おどろき」というのも、死すべき者の運命やこの世の無常さを一時でも免れたことへの宇宙的驚愕であり、それでも滅びざるものへの開かれでもあったのではないでしょうか。あなたもまた、それでも滅びざるものへの「おどろき」に全身を震わせていくべし。

続きはこちらから

今週のおうし座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

エネルギーの圧縮と放出

今週のおうし座は、自分のなかに「圧縮地下室を作っていく」ような星回り。

『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフにしろ、『地下室の手記』の「わたし」にしろ、ドフテエフスキーの小説には、自己自身に対して異様に饒舌な人物がしばしば登場します。彼らは自尊心を傷つけられるたびに、恐ろしいほどの言葉を費やして、見る自分(意識)と見られる自分(意識下)との対話を高速回転させ、自家中毒的に自意識をこじらせることで、一種の不吉なエネルギーを生み出していくのですが、教育学者の齋藤孝はこうした過程を「圧縮地下室づくり」と呼んでいます。

とらえがたい欲望などの身体知の世界である意識下の自分を、自分の存在感を高めるためのエネルギー源として積極的に話しかけ、そこから戻ってきた感触をまた言葉にしていくことで、納豆のような発酵した感じを自身でつくり出し、それを時おりこれという人にぶつけることで一種の“祝祭空間”を現出させるのです。

むろん、ぐーっと貯めこんだエネルギーを一気に放出させる訳ですから、うまくいけばそれは広義の意味でエンターテインメントにもなり得るかも知れませんが、多くの場合、それは人間関係に後戻りできない変容をもたらすでしょう。あなたもまた、そうした稀有な祝祭体験をみずから求めていこうとする傾向が強く現われやすいかもしれません。

続きはこちらから

今週のふたご座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

魂の水分を取り去る

今週のふたご座は、ただ静かにありのままに世界の姿を描いていくような星回り。

「彼岸婆婆(ひがんばば)」とは、彼岸会に来る信心深いお婆さん達のこと。「駄駄走り来て小水の彼岸婆婆」(河野静雲)では、ほとんど棺桶に片足をつっこんでいるような婆婆たちが、手を振り足を振り走りまわって、挙句に「小水(小便)」までする。

作者は時宗の僧侶でもあったそうですから、これは実際の光景をもとにした作者の漫画であり諧謔であり、一歩間違えれば鼻持ちならぬものになってしまいそうなところをよく止まっているのは、作者が当てもの芸に溺れず、一段高いところから婆婆たちを眺めているためかも知れません。

知らんぷりをしてはじっと眼をそそいでいるような作者の眼差しの奥には、長年にわたり間近なところで生老病死や人間の業を見つめ続けてきた者特有の、賑やかな描写とは裏腹の深い静けさが感じられはしないでしょうか。あなたもまた、冷笑的になるのでも適応的になりすぎるのでもなく、できるだけありのままに物事を見つめていきたいところです。

続きはこちらから
オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ