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[9/6〜9/12の運勢]9月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

今週のみずがめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

荒天航海

今週のみずがめ座は、根本情調としての「不安」にすすんでアクセスしていくような星回り。

「野分中(のわきなか)汲み来し水の揺れやまぬ」(馬場移公子)の「水」とは、ただ台所の蛇口をひねって入れてきた水ではなく、おそらく汲み上げ式になっている井戸水でしょう。「野分」つまり台風接近時の雨を伴う強風が吹き荒れるなか、庭に出て行って当座で使うだろう分量の水を桶かバケツに確保してきた訳です。

ところが、そうして汲んできた水は室内の床に置いても、いつまでも揺れ止むことがないのだと言うのです。まるで「野分」の力がそこに宿っているようでもあり、また、迫りくる嵐をやり過ごさなければならないという作者の不安な内面を反映しているようでもあり、おそらくはその両方が作者の念頭にあったのではないでしょうか。

つねに柔軟に形を変え続ける清らかな水は、一方で、どんなに堅固な防衛機構をもすり抜けて私たちのこころと直接つながって、予測不可能な仕方で荒れ狂うこともある。そんなことを思い出させてくれる句とも言えます。あなたもまた、内面が穏やかならぬ時ほどまずは素直にその表面のゆらぎを受け入れ、見詰めていくべし。

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今週のうお座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

まなざしを掘り起こす

今週のうお座は、不可視の領域に耳をすませていこうとするような星回り。

1981年3月に『BRUTUS』誌に発表された村上春樹の『ニューヨーク炭鉱の悲劇』は、話者である28歳の「僕」の回想という形式をとりつつも、ビージーズの「New York Mining Disaster 1941」という曲の歌詞に着想を得たのだろう、落盤事故にあい生き埋めになった鉱夫たちの場面が出てきます。

このシーンは、当時日本社会に静かに進行していた見過ごしてはいけない事態の村上なりの比喩なのかも知れません。

そして、9月7日にうお座から数えて「訴えるべきこと」を意味する7番目のおとめ座で新月を迎えていく今週のあなたもまた、結局、自分が社会に異議を申し立てたいこととは何なのかを先鋭化していくことがテーマとなっていくでしょう。

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