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生理の知識があれば不調とつきあいやすくなる! 働く女性のための生理基礎知識[30歳からのフェムケアノート拡大版]

ビューティ

PMDDのチェックリスト

以下のうち1つ以上が当てはまる

A □ 突然悲しくなる、涙が出る、誰かに拒絶されるとひどく傷つく□ 激しい怒りが延々と続く、すぐに怒る、人間関係のトラブルが増える□ 激しいうつ状態、絶望感、自分を卑下する気持ちが生じる□ 不安、緊張感、イライラ感が高まってるという感じ

さらに以下の症状のうち1つ以上が当てはまり、Aと合わせると5つ以上の症状がある

B □ 仕事や友人、趣味などに対する興味がなくなる□ 物事に集中できない□ すぐに疲れる、倦怠感がある、気力がわかない□ 食欲の著しい変化。過食、あるいは特定の食べ物が欲しくて我慢できなくなる□ 何かに圧倒される、または制御不能という感じ□ 乳房が張る、関節痛や筋肉痛、体重増加などの身体症状がある

5.婦人科でできること

生理痛や生理不順、PMS、PMDDなどの生理のトラブルには、様々な治療法が用意されているから、我慢せずに取り入れて。

Painkiller【鎮痛剤】

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「月経困難症やPMSには、プロスタグランジンの産生を抑える薬(プロスタグランジン合成阻止剤)などが鎮痛剤として用いられます。重要な仕事と生理が重なるときなどは前もって鎮痛剤を飲んでおきましょう。また、急な痛みをすぐに抑えるなら座薬が効果的」

Herbal medicine【漢方】

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「ピルに抵抗がある場合などには漢方薬も選択肢のひとつ。生理痛には当帰芍薬散や芍薬甘草湯などを、PMSやPMDDにも当帰芍薬散のほか、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、抑肝散などを用います。月経困難症、PMSに保険適用。医師の診察を受けて処方してもらいましょう」

Low dose Estrogen Progestin【低用量ピル】

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「エストロゲンとプロゲステロンが配合された薬。排卵を抑制して子宮内膜が厚くなるのを抑え、生理痛、過多月経、生理不順、PMS、PMDDに有効。月経困難症や子宮内膜症には保険適用。血栓症のリスクが高まる40歳以降は飲み始められないので飲むなら30代のうちに」

Mirena【ミレーナ (子宮内黄体ホルモン放出システム 〈IUS〉)】

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「ミレーナはT字形の小さなリングで、子宮内に装着するとプロゲステロンが継続的に放出されて子宮内膜が厚くなるのを抑え、避妊、生理痛緩和や、経血量を減らす効果が。1回の装着で5年間有効で血栓症のリスクもありません。月経困難症や過多月経に保険適用」

イラスト/conix 取材・原文/和田美穂  ※BAILA2021年11月号掲載

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