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敷金・礼金・業者の料金……少しでも安く引っ越しする方法

節約・マネー

働き方も、恋愛も、生活様式も、全てのあり方が少し前とは違う令和の今。数えきれない変化の裏にある「新マネーハック」を、さまざまな分野の専門家たちが回答します。今回の回答者は、FP(ファイナンシャルプランナー)の水谷明日香さん。

今回のお話「引っ越しシーズン中の引っ越し代を少しでも節約するには?」

春からの転勤が決まりってきて、引っ越しすることになる人が多い今の時期。いわゆる「引っ越しシーズン」に引っ越すと、敷金・礼金や引っ越し業者の料金などが高い……。少しでも節約する方法はないのでしょうか?

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転勤に伴う引っ越しはちょうど繁忙期とかぶってしまうことが多く、どうしても料金が高くなりがちですよね。その中でも節約する方法はあるので、ひとつずつ紹介していきます。

家賃、敷金、礼金、仲介手数料を交渉するコツ

まず、引っ越しの初期費用について考えていきましょう。交渉の余地がある部分は家賃、敷金、礼金、仲介手数料が代表的です。

そもそも、大家さんにとっては空き部屋をずっと持っておくより、入居してもらった方がお得。ですから、「入居する意志がある」ことを相手のメリットとして提示するのが交渉のポイントです。「いつまでに入居するので、ここを安くできませんか?」「予算はこれくらいで、それ以内に収まるなら確実に入居します」といったように、入居時期や予算を不動産会社に明確に伝えれば、担当の人が大家さんに交渉しやすく、また、交渉が通りやすくなりますよ。

ただ、念頭に置いておくべきなのは、物事は表裏一体になっていること。不動産サイトなどを見ていると敷金礼金ゼロの部屋などもありますが、特に敷金については要注意です。敷金は退去時のクリーニングなどで精算されるお金なので、敷金ゼロということは退去時に別途お金がかかる可能性があるということ。

目先の節約だけではなく、本来そのお金の目的は何なのか? というところを考えるようにしましょう。

引っ越しサービスは「前もって動く」ことで節約に

次に引っ越し業者についてですが、これはとにかく「余裕を持って動くこと」が大切です。「1週間後の土曜日に絶対引っ越したいです」という依頼よりは、「1カ月後の第2週か第3週で考えています」という依頼の方が業者にとってありがたいもの。調整しやすい日程を前もって提示することで安く済む場合があります。

一般的に、引っ越しの繁忙期は3月~4月といわれていますが、具体的には3月下旬から4月中旬が最も混み合うもの。ということで、3月上旬や4月の下旬など、時期をちょっとずらしてみるというのもひとつの方法です。全日本トラック協会のサイトに引っ越し繁忙期の予想が出ているので、そちらも参考にしてみてくださいね。

また、混む日を避けるという意味では、やはり土日よりは平日が狙い目。お日柄を気にしないのであれば、大安を避けるのも良いですね。

時期や曜日だけではなく、時間帯をずらすのも良いでしょう。通常、引っ越しは午前中に集中するので、午後や夜で依頼すると意外と安くしてもらえることがありますよ。

業者の見積もりは内訳までチェック

どの引っ越しサービスに依頼するか決める時は、どれだけ相見積もりをできるかが節約のカギになってきます。面倒くさがって2~3カ所程度の見積もりで決めてしまっていませんか? 「ここでは6万円と言われました」というように具体的な金額を提示していくのが交渉のコツです。

名前を聞いた事がないような業者だと不安になる……という人もいるかもしれませんが、ここで重要なのは料金の内訳。料金は基本的に「移動距離または時間」「稼働人数」「使用するトラックの大きさ」で決まるので、最終的な金額だけではなく、どこにどれくらいのお金がかかっているのかを把握することで有利に交渉できるはずですよ。

「不安だから高くても大手にする」というのもひとつの考え方ではありますが、内訳さえしっかり把握していれば、知らない業者に依頼するのも節約の面ではありといえるでしょう。

引っ越しサービスの料金を抑えるには、そもそも移動させる荷物の量を少なくしたり、オプションを少なくしたりするという方法も。断捨離をして段ボールの数を減らす他、荷物は事前に詰めておいて業者に任せる部分を減らしておくのがポイントです。ここでもやはり、前もって動いておくのが重要になってきますね。

引っ越しにかかるお金を抑えるには、前もって動き出すことと、具体的なスケジュールや金額をしっかり提示して交渉することの2つが大切。ついつい後回しにしてしまったり、面倒くさがってしまったりする人も多いかもしれませんが、ここで少し頑張ることで金額が大きく変わってくる可能性がありますよ!

令和のマネーハック39

引っ越しはとにもかくにも早めに動き出すのが重要! 予算やスケジュールを先に決めて、上手に交渉していこう。

(監修:水谷明日香/FPwoman、取材・文:照井絵梨奈/マイナビウーマン編集部、イラスト:itabamoe)

※この記事は2022年01月03日に公開されたものです

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