牛肉の特売品を見つけたら、たくさん買い込んで冷凍するのがおすすめ。とはいえ、「味が落ちるのでは?」「どれくらい持つの?」といった疑問もあることでしょう。そこで今回は、牛肉の冷凍方法と冷凍した牛肉の解凍方法、賞味期限を詳しく解説します!
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牛肉の冷凍方法
小分けにして冷凍する場合
特売などで大きいサイズの牛肉を買ったときには、小分け冷凍が便利ですよ。キッチンペーパーで牛肉の水気をふき取ってから小分けします。大きめの薄切り肉は1枚ずつ、かたまり肉はカットしてラップするとよいでしょう。
鮮度を保つために分けるときは素手では触らず、かならず菜箸やトングなどを使ってください。ラップしたらフリーザーバッグに入れ冷凍庫へ。
下味をつけて冷凍する場合
忙しい平日など、時短で料理をしたい場合には下味冷凍しておくとラクチンです!フリーザーバッグに牛肉と調味料を入れておけば、冷凍・解凍しながら味がしみます。焼肉や炒め物、煮物などもササっと作れますよ。
しっかり漬け込むコツは、フリーザーバッグを手のひらで押さえて余分な空気を抜くこと。薄くたいらにすると、均等に調味料がいきわたります。
炒めて冷凍する場合
あらかじめ炒めて冷凍しておけば、朝のお弁当作りにも重宝します。しっかりと味付けしておけば、解凍してお弁当箱に詰めるだけ。塩コショウなどのシンプルな味付けなら、いろいろな料理に活用できます。
おいしいまま冷凍するコツは、しっかり炒めてできるだけ水気を飛ばすこと。また、あら熱がとれてからラップに包みフリーザーバッグに入れることです。
冷凍した牛肉の解凍方法
流水解凍
冷凍牛肉を解凍する場合は、フリーザーバッグに入れたままの状態でおこないます。急速に解凍すると牛肉の旨味成分が溶け出てしまうため、できるだけ低温でゆっくりと溶かしていくのがおすすめ。
大きめのボウルに氷水を入れ、そのなかにフリーザーバッグを浸しましょう。500gの牛肉なら、30分ほどで解凍できます。完全に溶ける前に調理するのがベストです。
冷蔵庫解凍
夕食に冷凍牛肉を使いたい場合などには、朝に冷蔵庫に移して解凍するとよいでしょう。流水解凍ほどではありませんが、低温でじっくり解凍するのでドリップが少なくてすみます。チルドルーム(氷温室)があれば、そこで解凍するのがおすすめです。
牛肉をペーパータオルで包み、フリーザーバッグに入れて冷蔵庫に入れておけば、溶け出た水分によってくさみが出るのを防げますよ。
自然解凍
自然解凍は、解凍しているあいだに雑菌が繁殖するのであまりおすすめできません。細菌が繁殖する温度は5℃~60℃なので、冬でも十分に細菌は増殖します。凍った状態でも、表面温度はすぐにあがっていくので要注意。
夏場はもちろん、冬場でも大腸菌やサルモネラ菌にさらされる可能性はあります。自然解凍をするのは、できるだけ避けた方が安全です。
レンジで解凍
流水解凍や冷蔵庫解凍する時間がない場合には、レンジの解凍機能を使うとよいでしょう。加熱ムラができやすいので、途中でレンジから出してほぐしたり、裏返したりしてようすを見てください。
完全には解凍せず、まだ内部が凍っている状態で取り出して室温に少し置いてから使います。室温に戻すことによって、急激な温度変化を防ぐことができますよ。
冷凍牛肉の賞味期限
家庭用冷凍庫ではドアの開け閉めによる温度変化も激しく、業務用冷凍庫での保存よりも劣化する期間は短くなります。肉類は長期間の冷凍で、酸化して色も風味も変化してしまうので気を付けましょう。
家庭で冷凍した牛肉をおいしく食べるための期間は、ひき肉や薄切り肉で2~3週間、角切りや厚切りでは3週間、ブロック肉で1か月ほどです。