コロナ禍で在宅勤務やオンライン授業が増えている昨今、インターネット環境を充実させなければならなくなった人もいるでしょう。結果的に通信費がかさみ、なるべく節約したいと考えている人も多いのではないでしょうか。今回は、1人暮らしの通信費の平均や節約方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
通信費とは
通信費とは、電話やインターネット回線、郵便などにかかる費用のことです。固定回線の電話やスマートフォン、インターネットの光回線などの固定回線利用料、プロバイダ料金などに加えて、切手やはがきなどの郵便にかかる送料も通信費に含まれます。
このうち、毎月必ず支払うことになるのが電話やインターネットに関する料金でしょう。これらの通信費が、1人暮らしでどの程度の金額になるのか解説します。
1人暮らしの通信費の平均
総務省統計局が公表した2020年の家計調査結果によると、1人暮らしの場合、毎月かかる通信費の全国平均は7,286円です。1人暮らしは学生、単身赴任、社会人、高齢者などさまざまなケースが想定されます。通信費は、年齢や住んでいる地域、年収によっても異なる傾向があります。
ここでは、単身世帯の年齢別、都市の規模別・地方別、年収別に見る通信費の違いについて注目してみましょう。
参考元:総務省統計局「家計調査」
1人暮らしの年齢別通信費の平均
1人暮らしの年齢別通信費の平均額は以下のとおりです。
若い世代はデジタルネイティブともいわれ、生まれたときからインターネットが身近にある環境で育っている人が多くいます。そのため、34歳以下の世帯が一番通信費の平均額が高いという結果になりました。
1人暮らしの都市の規模別・地方別通信費の平均
1人暮らしの通信費を、年の規模別、地方別に分けて算出すると、以下のようになります。
都市の規模別で見ると通信費の月額平均に大きな差はないように感じますが、地方別で見た場合、かなりの地域差があることがわかります。通信費の平均額が一番高い関東地方の7,672円に対して、最安の中国・四国地方では6,659円と、実に1,000円以上の開きがあります。
ブロードバンドの普及率や光回線利用可能エリアなどが影響している可能性もありますが、前述の年齢別の統計データを参照すると、首都圏に若い1人暮らし世帯が多く集まることも関係があるのかもしれません。
1人暮らしの年収別通信費の平均
1人暮らしの年収別通信費は以下のとおりです。
通信費の月額平均を、単身世帯の年収別に分類したデータも公表されています。このデータからは、年収が多くなるに従って通信費が増加していることがわかります。
また、単身世帯の通信費の全国平均が7,286円であるため、年収200万円以上の単身世帯では、いずれも平均よりも多く通信費を払っている状況です。
自分の自由になるお金がある単身世帯では、趣味にお金をかけるケースも多く、サブスクリプションの動画配信サービスに加入している人もいるでしょう。NHK受信料に加え、これらの有料放送料金も通信費に含まれます。
1人暮らしで通信費を節約する方法
1人暮らしの場合、自宅に固定電話回線を引かず、スマートフォンなどの携帯電話だけを所有している人も多いでしょう。通信費のほとんどがスマートフォンの利用料だという人もいるかもしれません。少しでもスマートフォンにかかる通信費を節約するにはどうするのが効果的でしょうか。
スマートフォンを格安SIMにする
NTTドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアは、通話品質が良く、かけ放題やデータ無制限などの多彩なプランやオプションが魅力的です。ただし、そのぶん月々の利用料金は高くなりがちです。
スマートフォンではあまりデータ通信を使わない、というような場合は、格安SIMや大手キャリアのサブブランドなどの低料金プランに着目してみましょう。
格安SIMは通話品質が悪いという風評がありますが、大手キャリアの回線を借りて使用しているため、品質の差は感じられません。あまりスマートフォンを利用しない人であれば、格安SIMで十分なケースも多くあります。