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知らなきゃ損。家電をなるべく安くそろえたい人が知るべき買い物術

節約・マネー

働き方も、恋愛も、生活様式も、全てのあり方が少し前とは違う令和の今。数えきれない変化の裏にある「新マネーハック」を、さまざまな分野の専門家たちが回答します。今回の回答者は、FP(ファイナンシャルプランナー)の丸山晴美さん。

今回のお話「家電をできるだけ安く買うには?」

なぜか次々に壊れることが多い家電。壊れてから焦って買い替えるのではなく、せっかくなら計画的に買い替えていきたいものです。時期によって相場が変わる家電は、それぞれいつ頃に買うのがおすすめなのでしょうか?

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生活家電の耐用年数は10年! 買い替えで商品を選ぶポイントは?

生活家電がひとつ壊れると、なぜか同じ家で使っている他の家電も次々に連鎖するように壊れる……ということがありますよね。それは、どの家電も購入時期がほぼ一緒だから(引っ越しのタイミングなど)。

一般的に、家電の耐用年数は10年と言われています。それ以降はいつ壊れてもおかしくないので、もし10年以上使い続けている家電があれば、買い替えのためのお金を準備しましょう。特にテレビは、使っている時間が長ければ長いほどパネルの寿命が短くなるので要注意。テレビのつけっぱなしを辞めるだけで、節電になるだけではなく、パネルの寿命も延びるのです。

貯めるべき金額は、次にどれくらいの性能の家電を買うかによって変わります。たとえば洗濯機の場合、縦型だと5〜6万円、乾燥機能付きのドラム式だと20〜30万円が相場。メーカーや購入タイミングによっても異なりますが、基本的には家電のグレードを上げると値段も上がります。

ということで、大事なのは“こだわりポイント”をどこに置くか。ただ洗濯できればいいのか、乾燥機能も欲しいのか、服が傷まないようなものがいいのか、省エネ性能が高いのか……。今の生活スタイルを踏まえて「次買うならどういう家電がいいか」を考えてみてください。

いずれにしても大きな出費になることは間違いないので、一気に複数の家電が壊れたときに困らないよう、早め早めに貯めておきましょう。

もしもお金の用意が間に合わないのであれば、家電のサブスクを利用するのもおすすめ。月々1,000〜5,000円程度で気になる家電をレンタルできて、もし気に入れば買い取りができる場合も。ダイソンの掃除機やバルミューダのトースターなど、有名ブランドの高級家電を利用できるサブスクもありますよ。

目当ての家電を買うなら2月か9月に!

パナソニックが、今年の4月から家電製品の値上げをすると発表しました。これに限らず、近年どのメーカーの家電も値上がりしている傾向があります。コロナの影響で海外生産が追いついていない、原材料の高騰、人件費が上がっている……などの背景があるようです。

とはいえ、消費者としては、家電をできるだけ安く買いたいですよね。お得な購入時期は、2月と9月と言われています。

まず、2月は寒いので外出する人が減り、年末年始でお金を使いすぎてしまった人も多く、消費マインドが下がっている時期です。さらに2月は1カ月の日数が少ないため、ノルマ達成のため、値段交渉をしやすい時期でもあるのです。さらに2月、3月は家電量販店の決算期なので、「在庫を減らして売上を増やしたい」家電は、値下げ交渉がしやすくなる傾向があります。

また、9月も家電が安くなるタイミング。冷蔵庫や洗濯機などの白物家電は、冬のボーナス商戦にあわせて10〜11月に新商品が出るのですが、9月はひとつ前のメインモデルが型落ちして安くなります。上位機種の洗濯機だと、10万円ほど値下げされることも。

型落ちというと「最新モデルじゃないから性能がイマイチなんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、最新モデルの出始めはエラーも多いと言われています。それを修正しながら改良していくのですが、9月に安くなる型落ちモデルはほぼ修正が完了しているので、商品として安定していて、非常に丈夫だと言われているのです。

2月と9月以外では、1月の初売りも狙い目です。人気の福袋は抽選になったりしますが、一方で、売れ残りなど明らかに不要なものが入っていることも。福袋を買うときは、できるだけ中身が見えるものを選びましょう。

まだまだあった! 家電をお得に購入するコツ

最後に、購入時期にかかわらず、少しでも安く家電を買うためのコツをご紹介します。

値下げ交渉テクニック

家電量販店で値段交渉をするときは、「洗濯機の他にレンジと冷蔵庫も買うので安くしてください」など、まとめ買いをする形で交渉するのがおすすめです。

または、価格.comや他店舗チラシを見せて「ほかではこの値段で出ているのですが……」と交渉。そうすると、量販店側が「その値段にはできないけど、近い値段にはできますよ」と値下げをしてくれることもあります。

家電量販店vsネット通販

最近はネット通販で家電を買う方も増えてきているかと思います。価格.comだとかなり安値で家電が購入できて、一見お得ですよね。

しかしネット通販は、家電の設置や不要家電の引き取りを行ってくれない、支払い方法が銀行振込のみなど、不便な場合も。大型家電が家に届いても玄関に置かれるだけで設置をしてもらえないとなると、特に一人暮らしの女性は大変ですよね。

そこで私は、大型家電は設置まで行ってくれる量販店で購入し、自分で設置できるような家電はネットで買うようにしています。

ポイントの活用も!

東京都内に住んでいて、省エネ性能が高いエアコン・冷蔵庫・給湯器を買う場合は、「東京ゼロエミポイント」を活用するのがおすすめ。条件に合った製品を購入して申請すると、10,000円〜22,000円分の割引券・商品券がもらえます。申請受付期間は期間が延長され、2023年3月末までとなりました。

東京都だけではなく、他の自治体でも同様に省エネ性能が高い機器の購入で補助が出ることがあるので、チェックしてみてください。このような制度には予算があるので、予算がなくなると、年度途中でも終了となるので注意しましょう。

令和のマネーハック44

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