苦手なものを食べたあとは、嬉しい気持ちで好物を食べる
「苦手なものを食べたら好きなものを食べられる」というルールにしていくのもひとつです。
ルールがわかると、一口食べる作業がスムーズになってきます。
そして、日常の活動においても「面倒なことをやったあとに好きな遊びができる」と習慣づけられます。
私個人の考えとしては、数種類の好き嫌いは許容されてもいいと感じます。
ただ、野菜全般が食べられない、毎日決まったものしか口にしないとなると、栄養バランスが偏ってしまいます。
食事の時間が苦痛にならないよう、"日々の食事時間は楽しいもの”という意識を育んでいくのも重要です。
家族が美味しそうに食べている姿を見せる
家族が美味しそうに食べている姿を見て、”得体のしれない食べ物”から、”大丈夫そうなもの”と、印象が変化する可能性もあります。
注目しない子に対しては、「見て」と促したり、「ママ何食べてる?」など尋ねてもよいかもしれません。
食育から「乗り越える力」を身に着けていく
食への興味やこだわりは、子どもによって様々です。どのように対応していくべきか、悩んでしまうこともありますよね。
「できた」という経験は、きっと色々な活動に生きてきます。
親子で子どもの食に向き合っていく中では、「頑張って乗り越える力」を育んでいけるといいですよね。
【参考文献】
・「具体的な対応がわかる 気になる子の偏食 発達障害児の食事指導の工夫と配慮」(2014) 徳田克己(監修)西村美穂(編著)水野智美(編著)チャイルド本社
・「子どものこだわり」(2015)宮岡等・本田秀夫・青木省三(著) 日本評論社