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<経験あり!>スマホもインターネットもなかった頃、不便だけれどなぜか楽しかったあの時代

待ち合わせに遅れたら掲示板?

他にもママたちから「携帯電話がなかった頃は待ち合わせが大変だった」という声が多数上がりました。

『待ち合わせ場所の駅の出入り口を勘違いして、北口と南口にお互い待っていて会えないとかありました』
『携帯を持っていない頃、部活が長引いて彼氏と待ち合わせに1時間遅れたことがあるけど、根気強く待っていてくれたことがあった』
『待ち合わせは来なければ待ち続けるか、諦めて帰るかしかなかった』

待ち合わせ場所を間違えたり遅刻したりしてしまった場合、連絡手段がないのですれ違ったまま会えないことも日常茶飯事だったよう。当時のドラマや映画には「来ない恋人を何時間も待ち続ける」という切ないシーンが多々ありました。対策としては「とにかく待ち合わせに遅れないで行く」とのことでした。でもどうしても会えなかった場合は、こんな手段もあったそうです。

『待ち合わせは何分遅れたら先に行く、とあらかじめ決めておく』
『駅には伝言板があってメッセージを書くこともある』

当時は駅に伝言板があって「いつものカフェで待っています」など連絡事項を書き込めました。今ではほとんど見かけなくなってしまいましたね。

ちょっと不便だけれど、のびのびとしていて自由な時代だった

『昔はそういうのが当たり前だったから、とくに不便だとも思わなかった』
『携帯なんて知らないんだから、ないのが当たり前でどうにかなってたんだよ』

便利なツールがない時代は、みんなで知恵を絞ったり、人とつながって助け合いながら生活していました。また、学生時代にSNSがなかったママたちからは「今は便利だけど窮屈」という意見も上がりました。

『SNSをウザいと思うこともなかった。不便だけどある意味変なストレスがなかった。人の行動を監視したりもできないし、本当に連絡取りたいとき以外ムダに連絡取り合わないし』
『今のネット社会は便利だけど、闇もある』
『当時は簡単に動画送信して拡散していじめの要因になるSNSもなかったしね』

SNSは人と手軽につながることができて便利で楽しいツールである一方で、人とのつながりを重荷に感じている人もいるようで「自分が学生のときになくてよかった」と感じているママも多かったです。

『たしかに今の子どもたちに比べたら友人の総数は少ないんだろうけど、残っている友人は労力のかかる手紙とかの連絡を取りを続けてきた子たちだから、少なくてもすごく深い』

手間のかかる手紙のやりとりなどを経て、今もつながっている人とはとても深い友人関係を築けているようです。
簡単に人と連絡がとれたり検索できる、便利な「今」を経験してしまうと、スマホや携帯、インターネットのなかった時代は「あんな不便な生活、よくできたな……」と思うかもしれません。しかしその不便さの中に、キラキラ光る瞬間や思い出がちりばめられているような気がしてなりません。今後もテクノロジーの発展で、私たちの生活にもっと劇的な変化があるかもしれません。けれども、どんな時代でも人とのつながりを大切にしながら、毎日楽しく生活していきたいですね。

イラスト・わたなべこ

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