今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
知識より推しを語れ
今週のみずがめ座は、知識などなくても気持ちの強さで押し切ってしまうような星回り。
『春尽きて山みな甲斐に走りけり』(前田普羅)という句のごとし。本来は動かないはずの山が、いっせいに疾走しているかのように感じるのは、それだけ作者が夏のおとずれを楽しみにしているからでしょう。他ならぬ自身の抑えきれないはやる気持ちが、無言で静まっていた山をも動かしてしまったのです。
細かい技巧など凝らさずとも、気持ちひとつでこうして1つの世界観を成立させてしまうところが、何と言っても俳句の面白さと言えるのではないでしょうか。
今週のあなたもまた、自身の深いところで揺れ動いている気持ちや衝動をきちんと捉えていきたいところです。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
偶然発、必然行きの汽車にのろう
今週のうお座は、非直線的で、非系統的な思考の流れに身を任せていくような星回り。
ブルースを譜面の形で本格的に広め「ブルースの父」と呼ばれたW・C・ハンディは、1903年の米国南部ミシシッピ州の町はずれのとある鉄道交差点で深夜に汽車を待っていたときの体験をもとに、『イエロー・ドッグ・ブルース』という曲を作ったとされているそうです。
当時の黒人労働者たちは南部の鉄道網を唯一の移動手段として利用しながら生きていた訳ですが、そうした移動感覚や交差感覚は、やはり旅の途上で耳にした老人の「ブルース」を元にした曲を譜面に落とし、それが各地のミュージシャンのあいだに広まり、根付いていったプロセスとも重なって、ブルースという精神運動の本質を形成していったように思います。
今週のあなたもまた、無数の意味の遊戯的な祝祭をつくりだしながら一気に爆発していくブルース・ソングのように、様々な文脈とからみあい、響きあっていくべし。
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