新年度に入って1ヵ月ほど。4月から環境が変わり、慣れないことに不安を感じたり、ネガティブになったりしている方もいるかもしれません。そこで、人の魅力をイラストにしたツール「自己紹介マップ」を作っているデザイナー・すどうちかさんに、前向きになるためにできる心がけや習慣を伺いました。
緊張や不安の多い時期。自分でできる回復術を身に着けよう
新年度に入って約1ヵ月。進級や異動に、会社の期変わりなど、多少なりとも3月までとは環境や状況が変わったという方が多いはず。がんばろう思っているけれど、緊張や不安があったり、慣れないことに苦戦し落ち込んでしまったりすることもあるかもしれません。
そんなとき、自信を失うことなとなく、前向きな気持ちを早めに取り戻せたら良いと思いませんか?
そこで、普段から自分の長所に目を向け、前向きになれる方法を、すどうちかさんに聞いてみました。
すどうちかさんは、空間や思考の整理をサポートする「ライフオーガナイザー」の資格をもつデザイナーです。フリーランスで働く女性から話を聞き、その人の性格や仕事内容などをイラストと文字で表したツール「自己紹介マップ」などを作るサービスを行っています。
こんな楽しげなツールを作っているすどうさんですが、以前はネガティブになりがちな性格だったそう。それでも思考の整理方法を学んで自身の生活やサービスに活かし、運営するサイトでも、自分の魅力に気づき前向きになれるようなアイデアを発信しています。
今回、モヤモヤとした気持ちに変化をもたらしてくれそうな行動のヒントをいただきました。
まず、自分の軸を知る
1. 自分の考えや感情を深堀りしてみる
日々忙しく過ごしていると、自分がなにを大切にしたいのか、どこを目指しているのかなどがわからなくなってしまうこともありますよね。そんなときは、「良いな!」や「ちょっとイライラ…」など、ちょっと心が動いたときに、なぜそう感じたのかを考えてみるのがおすすめ。
楽しみながらできるのは、好きなもの・ことについて、どんなところを魅力に感じるのか書き出してみることです。
「好き=良いと思って選び取っているもの。それに対し、『何でそれが好きなんだろう?』『どういうところが好きなんだろう?』と、一歩踏み込んで考えてみます。そこから出てきた答えや視点は、 あなたが『大切にしているもの』や『軸・価値観』、『 あなたらしさ』と繋がっているんです」(すどうちかさん、以下同)
憧れの人についても同様です。
「『良いな』という思いのなかには、『自分もそんなふうになれたらいいなぁ』という願望も含まれているはず。どういうところに惹かれるのか?どうやったら近づけそうか?少しつっこんで書き出してみると、自分を変えるヒントになります」
自分の大切なものやゆずれないこと、なりたい姿などがわかると、自分はこんな意識・行動ができているという点に気付くことができます。もしもできていないことがあったとしても、今後の目標にでき、進むべき方向が見えてくるはずです。
2. 自分にキャッチコピーをつけてみる
ビジネスやブランディングに関する本でよく提案されているという、自分自身のキャッチコピー作り。これはフリーランスや会社員に限らず、主婦の方なども、人に自分を知ってもらうため、また自分で自覚を持つためにも良い方法なのだそう。
「自分のやりたいことを楽しむ女性」「本質を見極めシンプルに考えられる人」など、自分はどんな特徴をもっているかと、どうありたいのかや役割などを組み合わせてみると良いそうです。
すどうさんがこのノートを書いた頃、ご自身のキャッチコピーとして考えたのは、「手描きを愛するデザイナー」。みなさんも、「どんな時もアイデアで楽しくしたい人」「頑張りすぎないゆるっとした主婦」など、自分のものを考えてみてほしいと言います。
「言葉にして、何度も見たり言ったりする。そうすると『その言葉にふさわしい自分』であるために、普段の意識や行動が自然と変わってきます」
常に頭にあることで、無理なく少しずつ、理想の自分に近づいていけるということです。
人からのアドバイスや客観的な診断を参考にする
3. 人を見て、いいなと想ったことを積極的に伝える
すどうさんは、人に対して感じた「良いね!」という点はしっかり伝えるよう意識しているそうです。そうしていると、自身も褒めてもらえることが増え、嬉しい気持ちを与えあえるようになったのだとか。
人から良いと言ってもらえると、そんなふうに思ってもらえているんだ、と嬉しくなりますよね。ぜひ人に積極的に伝えましょう。
また、褒めてもらえたときには、まっすぐに受け取ることも大切に。
「すごい!」などと言われたとき、お世辞では…?と相手の言葉を否定したり自分を下げたりはせずに、客観的な意見のひとつとしてフラットに受け取ります。もちろん、嬉しいときには素直に喜んでOK。
「『周りからはそんなふうに見えているのか』『こんなふうに見てくれる人がいるんだ』
と一歩引いた視点に立てると、自分では気がつかなかった部分について知ることができます」
4. 才能発見ツールやセッションで診断してもらう
自分の強みを仕事などで活かせれば、毎日充実感をもって楽しく過ごせそうですよね。でも、そもそも自分の強みがわからないという方もいるのではないでしょうか?そんなときは、客観的な視点を取り入れられる診断を参考にしてみませんか?
すどうさんが例に挙げてくれたのは、自分の才能や資質がわかる「ストレングス・ファインダー」や「自分辞典セッション」です。
ストレングス・ファインダーは、才能診断ツール。書籍または公式サイトでアクセスコードを購入し、Webサイト上で質問に答えると、上位5つの資質を詳しく解説した自分専用のレポートが届きます。
自分辞典セッションは、ユング心理学から自分の資質を発見できるツール。心理テストに答えると、6つから深層心理に当てはまるカラーが導き出され、自分が当たり前にできること(才能)とそれを活かす方法を教えてもらえます。
どちらも、自分がもっている強みや、大きく伸ばせる可能性がある部分を知れるもの。自分にはどんなことができるのかのヒントを与えてもらえます。
内面や能力のみではなく、外見でも「パーソナルカラー」や「骨格診断」があります。肌や髪の色や体格などから自分に似合うものがわかれば、メイクやファッションを楽しめて自信をもつことにも繫がります。