自分の視点や環境をちょっと変えてみる
5. 苦手なことがあったら、代わりになんだったらできる?を考える
苦手なことを得意に変えるのは、なかなか難しいことですよね。そのことでいつまでも悩むのはつらいですが、かといって放置すれば変化は見込めません。そこで、「それならどうする?」「なんだったらできる?」と考えてみるのはどうでしょう?
すどうさんは、人前で話したり、初対面の人と話したりと、自分から積極的に話すのは苦手だと言います。それでも人の話を聴くのは好きだったことから、「聴き上手を目指そう」と決心。どうやったら相手に気分よく話してもらえるかを考え、聴いていることが伝わるよう相づちを打つ、気になったことは質問する…などを心がけるようにした結果、「聴き上手だね」と言ってもらえることが増えたそう。
「苦手があっても大丈夫。できない自分を責めずに、『じゃあ何ができるかな?』と視点を変えてみると、弱みを強みに変えられます」
苦手を自覚しつつも、得意を伸ばすということなら無理なく取り組めそうですね。また、「自分にもこれならできる」というものがあれば、気持ちに余裕ができそうです。
6. 習い事や資格取得など、別の世界に足を踏み入れてみる
同じ環境で同じことを繰り返していると、多くの人は飽きてしまったり、マンネリを感じたりしてしまうのではないでしょうか?そこでちょっと違うことに挑戦してみると、新鮮な気持ちになれ、世界も広がります。
すどうさんは、もともとデザインの仕事をしていましたが、興味をもっていた片づけについて学んで仕事にしようとしたこともあったそうです。そこで、一緒に学んだ仲間が告知や資料作りをする際、デザインで助けになれないかと考えました。それが、今の自己紹介ツールにつながっていったのです。
「周りにいる人が変わることで、私ってこれが得意なのかも!と気づくきっかけになりました。習い事など、なんでも良いと思います」
新しいことに踏み出してみると、それが楽しく感じられて打ち込めるという場合もあれば、自分がもとからもっているものや関わっていることの魅力に気づける可能性もあるのですね。
記録して振り返る
7. あとから振り返れるノートや日記をつけてみる
記録をとっておけば、記憶から薄れても、読み返せば思い出すことができます。とはいっても、普通の日記は書いたら終わりになってしまう方も多いかもしれません。
そこでおすすめなのは、連用日記。3年、5年、10年など、数年後の同じ日付に同じページを開いて書くので、過去の日記が自然と目に入ります。すると当時のことがよみがえり、自分の変化を感じられるはずです。
すどうさんは数年前、会社を辞めるかどうか長く悩んでいたそう。フリーランスで働く今、その頃の日記を振り返ってみると、自分はどうしたいのか?を真剣に考えて決断し、少しずつでも前進してきた経緯が見えてきたと言います。
連用日記は1日の欄が大きくないので、メモ感覚で書けて続けやすいのもメリット。そのとき、なにがあったかの「事実」に加えて、自分はこう思った、こう行動した「自分の視点」も書くと良いそうです。
「自分なりの視点をプラスして書いておくと、そのときの物事の捉え方や考え方が分かっておもしろいです。また、自分ってどんな人だっけ?と分からなくなったときに、助けてくれることもあります」
年月を重ねたときに見えてくる自分の姿が、未来の自分の支えになる。そう思うと、日記を綴る今つらいことがあったとしても、きっと自分にプラスになると感じられそうです。