仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「何のために仕事をしているのか分からない」とのお悩みについて、ライターのトイアンナさんがアドバイス。
何のために仕事をしているのか分からない
直属の上司が退職し、仕事が全部自分に降りかかってきました。そのせいでかなり多忙な毎日を過ごしているのですが、最近ふと、自分が何のために仕事をしているのか分からなくなります。こういう時、どのように仕事と向き合うべきなのか教えてください。
(20代/情報・IT系技術職)

こんにちは、トイアンナです。
仕事が山ほど降り掛かってくる時って、ふと我に返って
「この仕事は一体……私は何のために……」
と、自我を手に入れたアンドロイドみたいな思考になりませんか?
私は、たくさんなります。
「わ、私は一体……」と、天井をうつろな目で見上げてしまったこと、多々あります。
仕事が多すぎる時に哲学はできない
仕事が山ほどある時ほど、ふとした瞬間に「仕事の意義とは」「これって何のために
」と哲学的な思考を始めたくなりますが、やったところで成果はでません。
キャリアプランを描くだとか、人生の意味を考えることができるのは、衣食住が事足りてからです。
ですから、仕事が多すぎる時に「何のために仕事をしているのか」を考えても、答えは出ないと思っておいた方がよいのです。
そもそも、その答えを出すための資源が、脳に残っていないのですから。
仕事を減らす方法だけを考える
では、仕事に圧倒されている時はどうすればいいのでしょうか。
答えは、「仕事をいかに減らすか真剣に考えること」です。
自動化できるメールはないか。
週報を月報に変えられないか。
出席せずに済ませられる会議はないか。
そういったことを、必死で考えるのです。なぜなら、このまま脳死モードで働きすぎると、体や心が参ってしまうからです。
「何のために私は仕事を……」と考えてしまう時は、体や心が疲れている時。だから哲学よりも「なんとか仕事を減らさねば!」と周囲へSOSを上げるべきなのです。