ラフに使えるアイテムとカラーでお部屋のバランスを整える
かやさんがお部屋作りに関心を持ったのは大学卒業後、一人暮らしを始めてから、それまで持たれていたインテリアに関する印象が大きく変わったのだそう。
「それまではインテリアを揃えて、部屋をつくるというのはお金がかかることというイメージがああったんです。ただ、初めてIKEAヘ足を運びインテリアコーディネート事例を見たときに想像より安価に揃えられることを知って徐々に自分で部屋をつくるということに関心が高くなっていきました」
インテリアを揃えられる上では敢えて無理しすぎないということを大切にされているかやさん。
「全てお気に入りのアイテムで揃えようとしてしまうと、自分の性格上、気に入ったものならどうやっても手に入れようとしてしまって経済的にも心理的にも疲弊することになると思うので無理のない範囲で楽しめたらと考えています」
「住まいの中心やサイズが大きくなってしまうものを高級なものや完成されたものではなく、あえてラフなもの選びをすることで無理しないもの選びのバランスが取れたらと考えています。例えば、住まいの真ん中にある本棚はりんご箱を活用。安価で手に入り、使い勝手も良いのでおすすめです」
逆に際立たせたいのは、住まいのメインカラーとなるインテリアたち。
「住まいのカラーテーマを寒色系にしていて、ブルーやグレーのアイテムたちがお部屋づくりではその色合いが映えたらと考えています」
お部屋写真の中でも印象的な家具もこうした色合いを意識。ポップなカラーとデザインがカラーテーマにもマッチした冷蔵庫は楽天で購入されたもの。
「これまで家電をインテリアとして配置することを考えてこなかったのですが、この冷蔵庫に出会ってからは、家電もインテリアの一役を担うものだと考えるようになりました。可愛くて気に入っています」
ダイニングテーブルを挟んで逆側ではドアとアラジンのトースターが冷蔵庫と同様に寒色でありながら柔らかな印象を与えていました。
寝室には先ほども紹介されていたアートが色合いとして際立っていたのに対して、リビングではラグが住まいのカラーと合わせたアイテムに。
このように、色合いを決めて全体のインテリアを選ぶようにすると住まいに置くインテリアも選びやすくて良いですね。
これまで、住まいは変わりつつも一人暮らしで集められてきたもので考えられてきたお部屋から、これから目指すのはご自身にあったインテリアでの住まい作り。
「今部屋にある家具は一人暮らしを始めた社会人1年目の時から使っているものも多くあります。その分、どれも愛着があるのですが、一方で年齢を重ねるにつれて好みやライフスタイルも少しづつ変わってきました。これからはビンテージの家具なども取り入れて、自分自身と同じように部屋もアップデートしていけたらと考えています。自分にとって居心地の良い空間を大切にしつつ、住まい作りを楽しんでいきたいです」
これまで作られてきた住まいから新たな変化を見せようとしているかやさん。
得られてきた情報を活用し、生活環境の変化を受けながら、今後どのような空間を作っていくのか。
これからもユニークな発信とともに住まいからも目が離せません。
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text & photo : Tsubottlee