毎日をごきげんに暮らしているあの人に、生活にプラスの影響を与えてくれたモノ、最近買ってよかったアイテムを教えてもらう連載。第27回目は団地で一人暮らしをするfukai.さん。日々考えを巡らし、自分の想いと向き合うために使っているアイテムについて教えてもらいました。
今回アイテムを紹介してくださったのは、団地で一人暮らしをされているfukai.さん。SNSで発信される投稿には、いつもfukai.さんが暮らしのなかで気づいたこと、考えさせられたことなどが綴られていて、思わず見入ってしまいます。
優しい光が差し込む室内には、fukai.さんのありのままの生活が詰まっています。
そんなfukai.さんに最近買ってよかったモノ、暮らしを豊かにしてくれたアイテムについて聞いてみました。
1. 晴れた日も、部屋の中にいたくなる。アラビア・メリ「コーヒーカップ&ソーサー」
まず一つ目に紹介してくださったのは、北欧ヴィンテージ食器専門店で購入されたという、アラビアのメリ「コーヒーカップ&ソーサー」。
スタッキングできる収納性の良さと、深みのある色合い。そして両手で包めるほどの小ぶりなサイズ感がかわいらしく、気に入っているのだそう。飲み口が薄くなっているので飲みやすいのも特徴です。
アラビア・メリ・コーヒーソーサー&カップ/一客6000円程度
「今回とは別デザインのものですが、行きつけのコーヒー屋さんで出していただいた、アラビアのヴィンテージカップに一目惚れ。絶対にいつかアラビアのカップを家に迎えるぞ!と決心して探していた時に出会いました。
北国の冬の海を想起させる深く色合いが素敵だったのと、私自身が海辺の街で生まれ育っていたこともあり、Meri(メリ。フィンランド語で「海」)という名前に縁を感じたのもあって、奮発して二客をお迎えしました」
探し回ってようやく見つけた一客。使用する道具の質が上がることで、体験する時間そのものの価値も上がるのだと感じるきっかけになったのだそう。
「一つの食器に数千円かけるのは初めての経験だったので緊張しましたが、自分が素敵だと感じて買ったものは大切に、かつ沢山使いたくなります。
食器棚の中で使われるのを待っている慎ましい佇まいも素敵なんですよね。このカップを迎えた後で、HARIOの真っ赤なコーヒードリッパーとサーバーを迎え、よりコーヒーを淹れることのできる時間そのものを味わうようになりました。晴れた日も、あえて家の中でじっくり過ごすのも悪くないと思えます」
2. 寝る前に、書く時間を設けて自分と向き合う。パイロット「万年筆」
続いては、パイロット社の「万年筆」。繊細な彫のある金のペン先、軽い書き心地が特徴です。
パイロット社の万年筆/10000円ほどで購入
「ずっとペリカン社の、子供用万年筆をしようしていたのですが、使い込み過ぎたのかペン先が固いのか、長時間書くことが難しいと感じていました。そのためちょっと奮発してでも、軽く書けて長く使える万年筆を、と迎えました。
ずっと金のペン先の万年筆に憧れがあったので、金色のものでデザインも素敵なもの、と売り場で探していた時、店員さんに勧めていただき購入しました」
最近ではスマホでメモをとるなど、デジタルアイテムに頼る人も多い中、あえてアナログの筆記具を使用するのには理由があるようです。
「私はわりと感情や考えが頭の中に雑多に湧いてくる、もしくは起こった出来事をずっと頭で反芻してしまう癖があるのですが、きちんとその時の頭の中と向き合い、紙に自分の字で書きだすことで気持ち的にも頭の中もすっきりします。
そうしたときに万年筆が大変書きやすく、またインクも気に入った色のものを使用しているため、書くことそのものが楽しく習慣化するようになりました。眠る前にリセットする、半ば瞑想のような気持ちで万年筆を手に取っています。もちろん、普通に何かを書くことにも大活躍。インク選びやノート選びなども楽しくて、確実に趣味がまた一つ増えた気がします」
3. 団地の冬の暮らしを快適に。ECOLAの毛布「スロー」
最後に紹介してくださったのは、ECOLAのスロー。スローとはブランケットの半分の羊毛量でありながら、温かく包み込んでくれる毛布です。軽さがありリビングでも寝室でも、幅広く利用できます。