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梅雨の強烈な臭い対策に! 生ごみ処理対策を6つ紹介

ライフスタイル

ジメジメして鬱陶しい梅雨の時期は、キッチンの生ごみ臭も気になり始めます。生ごみは時間が経つにつれて臭いがきつくなるので、ごみ収集日までの対処に苦慮している人もいるでしょう。本記事では、梅雨の時期から夏にかけての生ごみの処理方法や臭い対策について解説します。

梅雨になると臭う生ごみ! そのワケは?

梅雨から夏の間は猛烈に臭うようになるキッチンの生ごみ。冬はそれほど気にならないのに、梅雨時期以降に臭いだすのはなぜなのでしょうか。まずは、生ごみが臭う原因について解説します。

生ごみが臭う原因は

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生ごみの臭いの原因は雑菌の繁殖

生ごみから発生する悪臭の原因は、ずばり雑菌です。雑菌は繁殖する際に臭いの元になる成分を発生させます。強烈な悪臭は、数種類の菌が出す臭いが混ざり合ったものです。たとえば、生ごみ内の雑菌の一つである「嫌気性微生物」は、餌となる生ごみを分解する際にアンモニアやメタンなどのガスを発生させます。これらは悪臭の元になる成分です。

雑菌は気温が上昇すると活発に繁殖します。また、水分が多い場所を好むため、梅雨時期から夏にかけての生ごみは、雑菌が繁殖するのに最適な環境になります。

雑菌が繁殖する条件

多くの雑菌は、栄養分、水分、温度、空気などの条件がそろうと繁殖し始めます。冬は気温が低く、雑菌が繁殖しづらいため臭いも出にくいですが、梅雨時から夏にかけては、雑菌の繁殖に必要なすべての条件がそろいます。

悪臭を発生させる雑菌のなかでも、とくに臭いが強いガスを生む嫌気性微生物は、活動や増殖に酸素を必要としません。悪臭を発生させないためには、嫌気性微生物が繁殖する条件を満たさないようにする必要があります。

生ごみの嫌な臭いをシャットアウトする6つの方法

日常生活を送るうえで、生ごみはどうしても出てしまいます。ごみ回収日までの間、生ごみの嫌な臭いに悩まされずに済む方法はあるのでしょうか。生ごみから悪臭を発生させないための効果的な方法を6つ紹介します。

1.三角コーナーに生ごみを放置しない

調理や食事の片付けの際に出る生ごみを、シンク内の三角コーナーに入れている家庭は多いでしょう。三角コーナーを、生ごみの一時的な捨て場所にするのはよいのですが、ごみの回収日までそのままにしておくのは止めましょう。三角コーナーは、食器や野菜を洗うときの水がかかりやすいため、常に水分を含んだ状態になります。水分を含んだ生ごみは雑菌が繁殖しやすく、悪臭の元になります。

三角コーナーの生ごみは、こまめに処理するようにしましょう。処理の方法としては、水分をよく切って、古新聞に包んで捨てるのがおすすめです。紙は水気を吸収しますし、インクには臭いを吸収する効果があります。新聞がない場合は、チラシなどでも代用できます。

2.重曹・クエン酸を振りかける

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重曹とクエン酸を使って消臭

生ごみの臭いの原因物質には硫化水素、酢酸、メチルメルカプタン、アンモニア、トリメチルアミンなどがあります。このうち、硫化水素、酢酸、メチルメルカプタンは酸性、アンモニア、トリメチルアミンはアルカリ性です。酸性にはアルカリ性、アルカリ性には酸性の物質を加えて中和させると、臭いを抑えられます。

重曹は、アルカリ性の炭酸水素ナトリウムの別名です。生ごみに重曹を振りかけると、酸性の原因物質を中和できます。アルカリ性の原因物質を中和するには、酸性のクエン酸を使うとよいでしょう。クエン酸は、柑橘類などに含まれる成分です。クエン酸、重曹ともに食品としても使われている物質なので、キッチンでも安心して使用できます。また、環境負荷が少ない掃除用洗剤として製品化されているので、ドラッグストアなどで簡単に入手できます。

3.生ごみを冷蔵庫・冷凍庫で保管する

生ごみは可燃ゴミに分類されます。地域によっても異なりますが、一般的に可燃ごみの回収は週2~3回程度のため、回収日までは家庭内に留めておくしかありません。2~3日であっても、梅雨や夏の時期は腐敗が進行するので悪臭を放ちます。

生ごみの腐敗を防ぐために、ごみ回収日まで冷蔵庫や冷凍庫で保管するという方法もあります。雑菌は気温が低いと繁殖しないため、生ごみを冷蔵庫や冷凍庫に入れておけば臭いが出ません。さらに、コバエなど虫の発生が抑えられるメリットもあります。ごみを食品と一緒に保管することに抵抗感を覚える人がいるかもしれませんが、生ごみは野菜の皮や食べ残しなど、元は食品だったものです。腐敗する前にビニール袋や密閉容器などに入れて保管すれば、衛生上も問題ありません。

4.生ごみそのものを減らす

毎日の食生活で生ごみを減らすように心がけることも、生ごみ臭の抑制につながります。農林水産省が作成した「食品ロスの現状について」の資料によると、台所ごみの約4割はまだ食べられるのに廃棄された食品です。内訳としては、食べ残し27.7%、手付かずの食品11.1%になります。これ以外に、調理くずが55.5%、ビニール袋・水分などが5.7%あります。

昨今、食品ロスは社会問題になっていますが、家庭内でも食品を買いすぎない、買った食品は使い切ることを意識すれば、食品ロスの軽減に貢献できます。家庭内の食品ロスを減らせば、生ごみも減り、結果的に悪臭も抑制されます。さらに、ムダな買い物を控えることで家計にゆとりも生まれるので、一石三鳥になるでしょう。

出典:農林水産省 「食品ロスの現状について」

5.生ごみを堆肥にする

生ごみを有効活用する方法もあります。生ごみは、ガーデニングや園芸の肥料として使う堆肥にすることができます。生ごみから堆肥を作る方法にはいくつかありますが、プランターやバケツ、段ボールなどで作る方法は、ベランダでもチャレンジしやすいでしょう。戸建て住宅で庭に余裕がある場合は、穴を掘って堆肥作りができます。いずれの場合も生ごみを土に混ぜて、発酵分解させます。

生ごみが堆肥になるまでにかかる期間は、数週間から2ヶ月程度です。ただし、生ごみには肉や魚の骨、卵の殻、調理済みの生ごみなど、種類によって分解されるまでに時間がかかるものもあります。うまく発酵が進まないと悪臭が出たり、ハエなどの虫がわいたりするので注意が必要です。初心者は分解されやすい野菜や果物の皮などを使って、少量から始めてみるとよいでしょう。また、米ぬかなどを混ぜると発酵が促進され、堆肥になるまでの期間が短くなります。

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