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[保育士が伝授]おとなしい、繊細、やんちゃ…モンペにならない「心配事をうまく園に伝えて配慮してもらうコツ」とは?

おとなしめ、引っ込み思案、手が出やすい、体が小さめ、心が繊細…など、子どものタイプ別にフォローしてほしいことを園に伝えるコツを保育士ライターの炭本まみさんに聞きました。

集団生活に入り、改めて見えてくるわが子の姿や性質・性格ってありますね。
なんとなく気後れする子や、コミュニケーションがうまくできずすぐにケンカになってしまう子、ちょっとしたことで泣いてしまう子、同年齢の子どもに比べて体格が華奢な子など、さまざまなわが子の心配事を抱えている保護者は多いのではないでしょうか。

少しだけ大人の配慮があれば、元気で過ごせる「ちょっとだけ心配な子」が、園でも元気に過ごすため、園の先生へ「配慮をお願いしたい」と思いますよね。
一体どんな風に伝えたらいいの?うるさいと思われないのかな?と心配になるかもしれません。

先生が配慮してくれやすい「お願いの仕方」や「ポイント」について、保育士ライターの炭本まみが解説します。

心配な点や配慮してほしいところを書き出そう

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多少の心配事であれば、大人がそばについてあげたり、声をかけてあげたり、叩いたりしないようにほかの子どもより少し目配りを多くしてあげることで、スムーズで快適な集団生活が送れる子どもがほとんどでしょう。

まずは保護者としての心配や子ども自身が困っていることを書き出してみることで、意外と冷静に子どもの姿が見えてきます。

・子どもに対してママ・パパが心配なことはどんなことか?
・子ども自身が困っていることはあるのか?
・子どもに対してしてほしい配慮
・目配りをしてほしい場面

このように、メモに書き出してみると、保育園の先生に伝えたいことが明確になるので、伝えやすくもなるでしょう。まずは冷静に心配事を書き出してみることをおすすめします。

関わり方を先生も知りたがっている

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子どもに目配りをしてほしい、もう少し配慮をしてほしいなど、自分の子どもだけに配慮してもらっても良いのかな?と考え、迷った末に言えずにいる保護者の方もいるかもしれません。

園の先生は子どもと何日か一緒に過ごせば、どのような子どもか何となくわかりますが、本人が安心できる具体的な関わりは手探りをしながらつかんでいくものです。

実際にどうすれば子どもが安心するのか、落ち着くのかを、先生にお知らせしておくという気持ちでお手紙やお便り帳に書くと、先生も読み返すことができて安心します。

子どもとのお付き合いが長い保護者の方が、子どもをよくわかっているはず。ぜひ、先生に子どもの対応や落ち着く方法を教えてあげてください。先生はとても助かるはずですし、子どもも安心することでしょう。

子どもの姿から先生にどのように伝えるとよいのか具体例も紹介します。

「おとなしい子・繊細な子」にはどう接してほしい?

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なかなか先生に声をかけられない子、友だちに言われるがままになり自分のしたいようにできない子、ちょっとしたことに傷つき涙を流す子など、おとなしく繊細なわが子を心配している保護者の方もいるでしょう。

先生に配慮をお願いする場合には、下記のような伝え方があります。

・保育園ではあまり話さないかもしれませんが、家庭ではずっとしゃべっています。なかなか本来の自分を保育園で表現できていないのかな?と感じることがあります。
・保育園は好きなようですが、少しずつ自分を表現できるように、先生ともっとお話しできるといいのかな?と思いました。
・ごはんおいしい? お花みつけた? どの絵本が好き?など、どんなことでも良いので、先生から話しかけてくださると喜んで、自分からも話すようになると思います。

おとなしい子は特に問題がないと判断されがち。友だちとのトラブルもないので、先生と一言も話さず一日が終了してしまうことも実は多いのです。

経験の浅い先生が担任の場合や、クラスの子どもの人数が多い時は特に、声かけを増やしてほしい、そうすることで心が安定することを伝えていきましょう。

「行動や言葉が乱暴な子」にはどう接してほしい?

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言葉よりも手や足などが先に出てしまい、まだコミュニケーションがうまく取れない子どもに悩んでいる保護者の方もいるでしょう。

いつも叱られがちでどうしても「やんちゃな子」と言われることが多く、悩んではいませんか?友だちの考え、自分の気持ちを代弁しながら大人が仲立ちになることで、気持ちよくスムーズに過ごせるはず。どのように先生にお願いしたらよいのでしょうか。

わが子は、けんかっ早く言葉が出る前に手や足が出ます。先生やお友だちを困らせているかもしれません。

おもちゃの取り合いや、順番を決めるときなど、ちょっとそばについて肩や背中を手で触ったり、お友だちの気持ちを大人が代弁してあげることで、少し冷静になれます。

どうしても叩いた方が悪い。先に手を出した方が謝る、という流れになりがちです。
本当は子どもはどんな気持ちなのか、仲良く気持ちよく過ごすために、家庭と園で一緒にコミュニケーション術を育てていきたいですね。

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