梅雨の時期になると、あじさいの花が国内各地をカラフルに彩りますが、水族館や遊園地でも知られている横浜・八景島では2万株にも及ぶあじさいが植えられています。6月になると島内を散策しながらさまざまな品種のあじさいを観賞できますよ。
2万株のあじさいが訪れる人を待つ八景島
八景島シーパラダイスの水族館、アクアミュージアムをバックに咲くあじさい(2015年6月13日撮影)
夏が来る前に毎年訪れる梅雨の時期。雨が続き、時折うっとうしさも感じる天気が続いてしまいますが、この時期にカラフルな彩りを魅せる花の一つがあじさいですね。
日本国内には数多くのあじさいの名所がありますが、今回はそんな名所の中から横浜・八景島で楽しめるあじさい鑑賞をご紹介します。海と共にあじさいを眺めたり、ここでしか見られない珍しいあじさいを愛でることができますよ。
埋め立てで生まれた八景島が、あじさいの名所になりました!
埋め立てでできた島、八景島の6月をあじさいが美しく彩ります(2015年6月13日撮影)
八景島(はっけいじま、Googleマップ)は、神奈川県横浜市の金沢区にあります。東京湾に面した海を埋め立てて1993年に完成した人工の島です。
島内には水族館や遊園地を持つ八景島シーパラダイスがあり、いつもたくさんの人でにぎわっています。島への入場は無料で、水族館(アクアミュージアム)の利用や遊園地で遊ぶ分だけお金がかかる形です。 そんな八景島では、オープン当初から島内の各所にあじさいを植栽し、大切に育ててきました。
植えられたあじさいは、全部で約2万株にも及び、年を重ねる毎にカラフルな花が島内を彩るようになり、現在では箱根や鎌倉と並んで神奈川県内のあじさいの名所の1つに数えられるようになりました。
現在ではあじさいの開花にあわせて毎年6月に「八景島あじさい祭」を開催しており、多くの人があじさいを見に八景島を訪れています。
島内を歩き回って、あじさいの様々な風景を楽しみましょう
シーサイドガーデンの砂浜とあじさい。海の風景と一緒にあじさいを楽しめるのが八景島のあじさいの魅力の一つです(2015年6月13日撮影)
八景島あじさい祭では、「あじさい八景」と銘打って、島内の各所に咲くあじさいを訪ね歩く形であじさい鑑賞を楽しむことができます。デジタルスタンプラリーも行われているので、あわせて楽しむと良いですね。
シーパラダイスのサーフコースターをバックに咲くあじさい(2015年6月13日撮影)
島という立地を活かして、海とあじさいの花を望んだり、遊園地の娯楽施設とあじさいの花の組み合わせや、両脇をあじさいに囲まれた坂道など、さまざまなあじさいの風景を楽しむことができます。
両脇をあじさいに囲まれたあじさいの滝。色とりどりのあじさいに癒されます(2015年6月13日撮影)
埋め立てられた島ではありますが、散策コースの途中には小高い丘もあって、花を愛でつつ「あじさい八景」をすべてまわろうとすると、1時間程度は歩き回ることになります。ゆっくりまわりましょう。
あじさいの多彩な品種にも注目したい
八景島のあじさいで一番多く見られるガクアジサイ(2015年6月13日撮影)
約2万株のあじさいが咲き誇る八景島ですが、あじさいの品種としては、丸っこく花を咲かせるセイヨウアジサイが約2千株と少なく、額縁のように花が咲くガクアジサイが多く植えられています。
八景島オリジナル品種の八景ブルー(2015年6月13日撮影)
島の中央にある丘の広場や、丘の広場へ向かうシークレットガーデンやでは、セイヨウアジサイのカシワバアジサイなど、バラエティに富んだあじさいが植えられています。
八景島オリジナル品種の八景ブルー(2015年6月13日撮影)
丘の広場の入口には、品種改良により誕生した八景島オリジナルの「八景ブルー」と呼ばれる品種のあじさいも咲きます。それぞれの花の形の違いを楽しむのも良いでしょう。
神奈川県内でも有数のあじさいの名所となった八景島をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
あじさいを見終わった後は、遊園地のアトラクションで遊ぶのも良し、水族館で海の生き物たちに癒されるなど、さまざまな楽しみ方ができますので、のんびりとした休日を八景島で過ごしてみて下さいね。