家事を一人で抱えていませんか?わが家は男の子3人の5人家族なので、家事が気づけば膨大な量に…一人で抱えていては、到底処理しきれません。そんな中、収納やモノ選びに工夫をするだけで、家事はグッと減らせるのです。パートナーはもちろん、家族にも共有することで勝手に動いてくれるような仕組みをご紹介します。
家事を減らすためにはモノの収納場所が9割
家事を一人で抱えていませんか?
いくら働いてもお給料が発生しない家事。
これからの時代は、「家事は暮らしているみんなで一緒に行うもの」という認識で共有できるのが理想的です。
もしもパートナーが体調を崩した時、慌てずカバーできる存在になること。
自分が病気になった時、うろたえず、安心して頼ることができる仕組みをつくること。
普段から家事を共有しておくことで、いざという時に支え合える関係性になれたらいいですよね。
暮らしをみんなで営んでいくことは、ごく自然なことです。
5人家族である我が家では、モノの収納場所を工夫して、家事シェアができる仕組みをつくるようにしています。ここからは主に夫婦での家事シェアのコツをご紹介します。
1.名もなき家事をなくしていくために、置く場所で工夫する
日々の暮らしを送るだけで、「名もなき家事」が山積みになっていませんか?
家事に時間と体力を奪われるのはもったいない!
「これぞ名もなき家事では?」と思った瞬間こそ、その家事をどうやったらなくすことができるのか向き合います。
収納でシステムをつくることで、なくせる家事がたくさんあります。置く場所で工夫できる二つをご紹介します。
玄関にゴミ箱を設置する
ポストに届いた要らない郵便物、宅配の荷物などの梱包物までリビングに持ち込んでいませんか?
捨てる場所を玄関につくることにより、「郵便物を捨てること」や「梱包材を分別すること」などの家事を家の中に持ちこまず、玄関で処理することができるようになります。
燃えるゴミ・燃えないゴミで分けて設置しておくと、分別もできて便利です。
パジャマかごを設置する
パジャマは脱ぎ散らかしが気になるものの一つだと思います。パジャマは一つのかごの中に、人ごとに上下セットにして、かごの中にポイ!でよしとします。
きちんと畳んで引出しにしまうよりも、すぐにまた訪れる出番に向けて上下セットにまとめて置くだけで、使う人も探さずスムーズに手に取ることができます。
着替えをするクローゼットや、お風呂上がりの洗面所など、動線に合わせて設置しておくと便利です。
2.収納にラベリングする
続いては、収納全般の仕組みをご紹介します。
「○○どこ?」と聞かれたり、片付ける場所が分からず出しっぱなしにされたり…。
そんな小さな家事も、塵も積もれば大仕事になりかねません。
みんなでモノの住所を共有して、それぞれが「出す→使う→片付ける」までできることが、名もなき家事を増やさないことに繋がります。
収納にラベルを付けることで、誰もが使いやすい仕組みをつくるのです。
3.分かりやすい場所にモノを収納する
普段から家事をシェアするためのキーワードは、モノの住所を把握しておくこと。
よく使うものは動作に関連付けて収納し、手に取りやすい場所に収納しておくと、作業に悩みません。
✓キッチンツールは同じ用途をまとめる。
✓コーヒーの道具はコーヒー豆とまとめて収納する。
✓石鹸のストックは使う洗面所に収納する。
✓トイレットペーパーはトイレ内の手に取りやすい場所に収納する。
✓食器はよく使うものを、取り出しやすい高さに収納する。
✓ゴミ袋はゴミ箱の近くに収納する。
✓掃除道具は使う場所に見えるように収納する。
✓文房具や書類関係は、一ヵ所にまとめて収納する。
など、見直せることはどんどんアップデートしていきます。
自分でやってもらいたいことは、使いやすく片づけやすい収納にしておくのです。
使いたいものがすぐに手に取れる暮らしというのは、ストレスが少なく、家事が軽快に進みます。
自分自身も作業効率が上がると同時に、家族が自然と家事に取り組むようになってくれる効果が絶大。
すぐに実践してみる価値ありです!
4.「モノ選び」で家事への投資を楽しむ
収納のほか、家事シェアを楽しいものにするために、モノ選びの段階からパートナーと楽しむことがおすすめです。
家事のための道具が使いやすいものだったり、デザイン性の高いものだったりすると、男女関係なくモチベーションが上がるもの。
「これでいいや。」とその場しのぎで決めるよりも、きちんと投資して長く使えるモノを家の中に迎えましょう。
✓シンプルなデザインのものを選ぶ。
✓デザインと機能どちらも兼ね備えたものを選ぶ。
✓使い方がシンプルで、誰でも使いやすいものを選ぶ。
✓家事の失敗につながらないものを選ぶ。
使い心地に話が弾んだり、使うこと自体が楽しくなったり…。
お互いが家事を楽しむことが、不満やケンカを減らすことに繋がります。
どちらかが進んで家事に取り掛かると、自然とどちらかが動き出す。
阿吽の呼吸でそれぞれが特技を生かし、互いを補う。
そんなふうに一緒に家事を楽しみながら、暮らしを送っていけるといいですね。
今回はパートナーと気持ちよく「家事シェア」できるための収納の仕組みともの選びのコツについてご紹介しました。これらを少し取り入れてみるだけで、どちらかだけに家事の負担がかかるということを減らしていけるのではないでしょうか。“できる方ができる時に。”お互いをサポートし合えるいい関係性をつくることができたらいいですね。
photo / 佐々木奈美
整理収納アドバイザー 佐々木奈美(@nmmc73)
整理収納アドバイザー。夫と男の子3人と5人暮らし。「家事は肩の力を抜いて、ラクをしながら丁寧に暮らしたい。」という想いのもと、インテリアを収納でカスタマイズしながら、時短家事、家事効率化を暮らしに導入。こだわりある暮らしが垣間見える投稿が人気です。