1日から始まった「鈴木敏夫とジブリ展」。一日いても飽きない、その内容とは…?
全国各地を巡ってきた「鈴木敏夫とジブリ展」。いよいよ1日からは3年ぶりに東京で開催されます。
今まで以上にグレードアップしたという、その展覧会の中身とは…?
■「鈴木敏夫とジブリ展」とは?
「鈴木敏夫とジブリ展」は、高畑勲・宮﨑駿両監督と共に、世界を代表する数々のアニメーション映画を世に送り出してきたスタジオジブリ・プロデューサーの鈴木敏夫氏の「読んできた本」と「その時代背景」に注目。
本からどんな影響を受け、自身の思考術へとつなげていったのか、そしてどのように作り手と向き合い、編集者、プロデューサーとしてスタジオジブリ映画を確立していったのか…8,800冊の書籍や映画作品を通じて探っていく、という展覧会です。
■少年時代〜ジブリでの仕事まで
入り口すぐにあるのは、ジブリ作品の名場面とセリフ。やっぱりこの作品はこのセリフか! とテンションが上ります。ラピュタはやっぱり「バルス!」。
その先に広がるのは、少年時代の鈴木プロデューサーがすごした四畳半の部屋、そしてたくさんの漫画たちです。「あんなにキレイじゃないですよ、もっと雑然と色々置いてあったんです」と笑っていましたが…この量は本当にすごい!
そのまま大学生、そして徳間書店時代を振り返る旅へ。
『風の谷のナウシカ』がアニメージュで連載され、その後に映画化、爆発的大ヒットを経て「スタジオジブリ」が誕生したのは有名な話ですが、どうしてアニメージュで連載したの? ジブリってどうして誕生したの? …などを知ることができます。
■トトロも!
大人気作、トトロもちらり。
『となりのトトロ』豆知識定番の、「サツキでもメイでもない女の子が載っている」で有名なポスターも展示されています。これ、2人を立たせようとすると構図的にうまく行かず、合体させたんだとか…!
ほかにも、鈴木プロデューサーが書いているタイトルロゴなど、ジブリファンでも「そうだったのか!」と驚くこと、改めて知ることがいっぱい。
■本を読むカオナシが…
そんな「過去を振り返る」空間を超えると、底に広がるのは鈴木プロデューサーを作り上げた8,800冊もの本たちが並ぶ場所に。ここは本当に圧巻です…。
カオナシも読書中。
一部は、実際に手にとって読むことも可能。まるで図書館のような、でも家のような…不思議な空間です。