オープンな空間は開放感があり人気ですが、リモートワークやベッドスペースなど部屋のなかに「個室感」が欲しいと思うことも。特に、狭い部屋の場合、気持ちの切り替えのしにくさもあります。そこで今回は、大掛かりな工事をしなくても自分で簡単にできる間仕切りアイデアをご紹介します。
部屋の中に「個室感」があるとよりくつろげる空間に
できるだけ空間を壁などで遮らず、開放的にしたいと考える方は多いのではないでしょうか。特にパートナーや家族と同じ空間をともにする場合、リモートワークや趣味スペース、寝室などのよりプライベートな空間は、「間仕切り」すると不思議と気持ちが落ち着きます。
リフォームするほど大掛かりな工事は難しくても、賃貸住宅でも取り入れやすい気軽なものなら気負いなく試しやすいですね。これからご紹介するのは、自分でできる間仕切りアイデアです。ぜひ仕事や趣味に集中するために、またくつろぎやすくするためになど間仕切りを取り入れてみてはいかがでしょうか。
簡単にできる、間仕切りアイデア
1:置くだけで間仕切りできる「パーティション」
間仕切りしたい場所に置くだけで空間をゾーニングできるのがパーティション。奥の様子が分からない壁のようなタイプ、透け感のあるタイプなど素材やデザインもさまざまなタイプがあります。折りたためばコンパクトになるタイプもあり、省スペースで取り入れることができます。
置くだけで間仕切りできる気軽さは魅力ですが、転倒しやすい形状であるため、自分がいる場所に倒れてこないよう対策をしておきましょう。
2:透け感が軽やかな「カーテン」「ネット」
空間をゆるやかに間仕切りするなら、カーテンや布、ネットなどを取り入れるのもおすすめです。透け感があり光を通すので、部屋が暗くなるのを防ぐことができます。
こちらは、寝室とリビングの間仕切りアイデア。天井から布を吊るしてゆるく空間を区切っています。両サイドは開けるように工夫することで、窓からの光がリビングにも届いて部屋の明るさが保たれます。
こちらの部屋では、ベッドルームとワークスペースを突っ張り棒にネットを取り付けて、ゆるく間仕切りしています。ディスプレイも兼ねた間仕切りアイテムが、インテリアのアクセントにもなりますね。
3:実用的な収納ラック
できるだけ収納スペースを増やしたい、という場合は、実用的な収納ラックを間仕切りにしてみてはいかがでしょうか。こちらの部屋に置かれた収納ラックのように、背板の入っていないオープンタイプなら、圧迫感をおさえることができます。部屋がワンルームや1Kの場合は、薄いタイプや背の低いタイプを選ぶのがおすすめです。
キッチンと居室を棚で区切ったアイデア。隠したいモノを収納する扉付き、見せるオープン棚が融合した収納ラックなら、見た目もすっきりとしてメリハリのある間仕切りが叶います。
こちらもキッチンと居室の間仕切りに収納ラックを。オープンタイプのラックはバックパネルを使うことで、物の落下防止や生活感を隠すのに役立ちます。無機質なスチール製のオープンラックに、自然素材のカゴなどを合わせれば、温かみを演出しナチュラルな空間にもなじみます。
こちらのお宅では、キッチンカウンターをDIYしています。キッチンが見えやすく生活感の出てしまいがちなI型キッチンを上手に隠しながら、収納スペースの確保にも役立っています。
4:デスクやソファなどの家具
リビングダイニングのゆるやかな間仕切りには、デスクやソファなどを置くのがおすすめ。オープンな空間の開放感はそのままに、仕事場、食事の場、くつろぎの場などをゾーニングできます。
こちらの部屋では、ソファの背もたれの後ろにデスクを配置。背もたれが低いロータイプのソファなので視線を遮らず圧迫感がありません。