近年は古い団地をリノベーションした物件も多く、開放感のある空間や和風レトロな雰囲気が人気を集めています。そこでキッチンやリビング、押入れを自身で素敵な空間に仕上げている、築50年のお部屋に住むatsukoさん宅を拝見。レトロさを生かした、和と北欧のミックスもぜひ参考にしてくださいね。
日当たり良好で快適な築50年の団地暮らし
以前は都内でワンルーム暮らしをしていたというatsukoさん。以前より「団地に住んでみたい」という気持ちがあったらしく、探していたらぴったりの物件を見つけてお引っ越しされたそう。
そのお部屋は築50年の賃貸住宅で、間取りは2DKで広さは47平米ほど。
「日当たりが良くて、静かでとても住みやすいです。リモートワークなので家にいる時間が長いのですが、ゆったりと過ごせていますよ。平日は小学校や公園から子供たちの声が聞こえてきますが、それにも癒されます。」
そんなatsukoさんのお宅は、古道具や雑貨などを飾って温もり感のある空間を生み出しています。その工夫を見ていきましょう。
古道具やヴィンテージのラグでまとめられた「リビング」
約6畳のリビングには友人を招いたときにもゆったりと過ごせるようにと、大きなソファとビーズクッションが用意されています。背の高い家具はなるべく置かずに、部屋を広く見せるように工夫しているのだとか。ブラウンのソファを選ぶことで、温かみも加えられています。
山形の古道具屋さんで購入したという飾り棚
テレビの向かって左側には、山形の古道具屋さんで購入されたという飾り棚が配置されています。右側のりんご箱は、色を合わせるためブライワックスを使って塗装されているそう。ブライワックスとは蜜ロウをベースに作られているもので、木材の着色や艶出し、保護を一度に行うことができる製品です。隣の棚と色を合わせることで、統一感が生まれていますね。
窓際にはグリーンとヴィンテージラグがディスプレイ
日差しが差し込む窓際には、小物収納や数々のグリーンたちが並べられています。同じくらいの背丈のものを合わせることで圧迫感をなくす工夫がされていますね。それらの下には、ヴィンテージ風のラグが敷かれています。ちょっとしたスペースにも落ち着いた色味のインテリアを置くことで、全体が落ち着いた雰囲気になりますね。
旧押入れの中には北欧の雑貨を飾って遊び心を
atsukoさんは、リビングにあったふすまを外して収納エリアを作り、抜け感を出してみたかったのだそう。いくつかの収納ボックスが並ぶ中、アクセントとしてディスプレイされているリサ・ラーソンのコレクションたち。オープンスペースなので、ただ箱を並べているだけでなく、ちょこっとしたエッセンスをプラスすることでより遊び心のあるディスプレイを演出できますね。
昭和レトロな道具が揃う「キッチン」
「ベランダ側にキッチンがある間取りがよかった」とatsukoさん。
自然の採光が良く入るキッチンは、調理中も食事中もそこに居るだけで心地良さそう。窓側のスチールラックには、オーブンレンジやトースターなどを収納。趣味でたくさん集めているという器は、冷蔵庫と高さを合わせた棚にぎっしりと収められています。
つっぱり式の水切りラックには見せる料理道具の数々
キッチンの作業台の上には、つっぱり式の水切りラックを設置して竹ざるなどの見せてもおしゃれな料理道具がズラリ。まとめて置いておくだけで雑貨屋のような雰囲気に。使ってよし、見せてよしの竹ざるは万能アイテムです。
窓側のカーテンレールも収納場所として活用
窓側のカーテンレールは、S字フックを取り付けて収納場所も兼ねているそう。風が通る窓際に蒸篭を吊るせば乾くのも早そうで、ちょっとしたディスプレイにもなりますね。
「寝室」の衣装収納にはすべて布をかけて隠す
団地に引っ越すのであれば、和室付きを探していたatsukoさん。以前はワンルームだったため、寝室と生活空間を分けられる間取りがよかったのだそう。
写真左側の飾り棚には、洋服やお気に入りのカバンを収納。丈の長い服はハンガーラックへ掛けて白い布で隠し、生活感を出さない工夫がされています。
収納場所には白の布を吊るして目隠し
寝室の反対側の下部収納にある収納ボックスには、洋服などが入れられています。寝室にあることで、ここで着替えられるので便利ですね。普段はカーテンを閉めて隠しているそうです。