ふと耳を傾けると、そこにはその町でしか聞くことのできない音色がある。
愛知県出身、乃木坂46の佐藤楓が、その町でしか聞く事のできない「オンリー1の音色」をキーワードに音集めの旅に出かけます。
愛知69市区町村 音集めの旅へ
今回訪れたのは知多半島西岸の中央部に位置する愛知県常滑市。
伊勢湾に面した中部の空の玄関口である中部国際空港を有しており、古くから常滑焼の産地としても有名です。
人気観光スポット『焼きもの散歩道』へ
常滑市で最初に訪れたのは常滑市の人気観光スポットの一つである『焼きもの散歩道』。
古い煙突や窯、工房など歴史的な産業遺産が立ち並び、今も作家や職人が暮らしながら作品作りを行っている風情あふれたエリアは「焼きものの音色」に包まれています。
陶芸家・平野正志さんの『然工房』から聞こえてくるのはギュッギュッギュッと一定のリズムで刻まれる粘土を練る音、ブーンと唸るようなろくろを回すモーター音、ピチャピチャと手に水をつける音。多種多様な音色が散歩道に響いています。
そして耳を澄ませて聞こえてきたのが常滑焼の急須からトポトポとお茶が注がれる音。これもまた、焼きものの音色ですね。
老舗和菓子店『大蔵餅』へ
地元常滑で70年にわたり愛され続ける和菓子店『大蔵餅』では「バタンバタン」とテンポ良く奏でられる機械が動く音が聞こえてきました。
まるで機織りのようにも聞こえるこの音の正体は餅をつくための餅つき器の音。土管作りが盛んだった時代から街の人たちに愛され続けている看板商品の大福の美味しさは、この餅つき器の音とともに生まれています。
また、大蔵餅で大福と並ぶ人気商品がかき氷。スプーンでかき氷をつつく「シャクシャク」という音を聞くだけで、美味しさが伝わってくるようです。
大蔵餅:https://www.ohkuramochi.jp/
農家直送の玉子を使ったレストラン『レシピヲ』
美味しい音は他にも。週末には行列もできる人気店、常滑市の高台にある『レシピヲ』では農家直送の玉子を使ったオムライス作りの音が聞こえてきました。
パチャパチャと玉子を混ぜる音の後には、フライパンから響くジューッと玉子の焼ける音。
それらの音が集まって、ぷるっぷるの玉子に特製デミグラスソースとケチャップがかかった幸せ色のオムライスの出来上がりです。
レシピヲ:https://www.coco-terrace.com/recipio/
バーベキューが楽しめるスポット『リンクデルマー』
ザザーンと波打つ音もまた伊勢湾に面した常滑市ならではの音色の一つ。
秋の浜風がそよぐりんくうビーチで若者からファミリーまで人気を集めているのが、グランピングテイストでバーベキューが楽しめるスポット『リンクデルマー』です。
パチパチとはじけるような海鮮アヒージョの音に、ジューッと香ばしさ満点のローストチキンの音、さらには日本代表に選ばれたシェフが監修する特製パエリアがフツフツと出来上がる音、どれも聞いているだけでお腹が空いてきてしまいそう。
美しい波の音と美味しいバーベキューの音の多重奏が今日もりんくうビーチに響いています。
リンクデルマー:https://www.ejfs.co.jp/shop/link_del_mar/