isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
日日是好日
今週のおひつじ座は、ふーっと深く息を吐いていったん無になっていくような星回り。
『枯園にライトバン来ぬさぼるため』(榮猿丸)という句のごとし。「枯園(かれその)」は冬枯れの公園や庭を意味する冬の季語で、特別見るべきものもない淋しい光景ですが、冬独特のさびさびとした趣きがあります。
どこか広々として感じられる景色のなかに佇んで、風が冷たく木立をぬけていくのを感じたときほど、この世界が“がらんどう”のように感じられる瞬間はないはず。
あなたもまた、崖のへりまでたどり着いた「愚者」にでもなったつもりで過ごしてみるといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
真の快への歩み
今週のおうし座は、不快要因を探す癖を手放し、「真の快」を追求していこうとするような星回り。
「記憶」とは「憶を記す」という意味ですが、最古の辞書である『説文解字』によれば、この「憶」とは、寒くも暑くもない、空腹でも満腹でもない、そういった過不足ない状態を象ったものとされています。
生理学的には、私たちの肉体は血糖の平衡状態を保証する内分泌系のはたらきによって、極端な「快」と「不快」は抑えられているはず。人類の歴史はこれを日常生活に応用するべく、「憶」を求めて歩み続けてきたのだとも言えます。
あなたもまた、まさにそうした生活史の変遷に従うべく、「憶、憶、憶…」の連続をみずからの日常において実現させていくことがテーマとなっていきそうです。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
補償と因縁
今週のふたご座は、因縁の重さをはかっていこうとするような星回り。
『暴王ネロ柘榴を食ひて死にたりと異説のあらば美しきかな』(葛原妙子)という歌のごとし。たぐいまれな暴君として恐れられたローマ皇帝ネロは、政敵にクーデターを起こされ、最期は逃亡先で自殺したとされています。
ところが、作者はこうしたネロの最期を、歌を通して「柘榴を食ひて」という異説のヴェールでつつまんとしているのです。それも、あちらは間違いでこちらが正しいのだと肩肘を張る代わりに、ただひとこと「美しい」とだけ言う。
あなたもまた、自分にちょうどいい因縁というものは何かということをひとつ考えてみるといいでしょう。