isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ABCから始めよう
今週のおひつじ座は、古い物語から抜け出していくために必要な工程を踏んでいくような星回り。
「コラーゲン」の摂取をめぐって、分子生物学者の福岡伸一は「体内に入ったアミノ酸は血流に乗って全身の細胞に運ばれる。そして細胞内に取り込まれて新たなタンパク質に再合成され、新たな情報=意味をつむぎだす。つまり生命活動とは、アミノ酸というアルファベットによる不断のアナグラム=並べ替えであるといってもよい。」(『動的平衡』)と言っています。
このコラーゲンを「常識」に、アミノ酸を「言葉」に置き換え、タンパク質を実際にあなたが生きていく「物語」だとしてみると、今のおひつじ座の人たちの状況におのずと合致していくのではないでしょうか。
あなたもまた、新しい物語を構成する「常識」の要素をいったん無色の「言葉」の単位まで、しっかりと分解していきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
もしもし神さまですか?
今週のおうし座は、狭い世間の範疇をこえたところで流れている調べに、身を浸していこうとするような星回り。
『空耳か炉咄かるく手で押さへ』(緒方句狂)という句のごとし。作者は30歳頃に失明してから俳人となった人で、掲句ではその盲俳人としての特色が見事に出ているように感じます。
たとえ空耳だとしても、冬の静けさのなかにこの盲俳人はどんな音を聞き取ったのでしょうか。おそらくそれは本来聞こえないはずの音や話し声であり、透明度の増した冬の夜の外気を伝わって響いてきた宇宙的な音楽だったのかも知れません。
あなたもまた、より研ぎ澄まされた時空へとみずからを接続させていくべし。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
主語を曖昧にしていく
今週のふたご座は、自分の主語に他者の、誰かの主語を重ねていこうとするような星回り。
奥能登地方に今なお伝わる「アエノコト」という祭礼では、毎年12月4日か5日頃、田の神を家にお迎えします。姿かたちの見えない田の神の滞在するための部屋があり、普段は空き部屋となっているとのこと。
生活空間のなかにもう一人の家主(自然神/生産神)のようなものが同居することは、いつでも自分の主体性を他者に譲れるという生活感覚であり、他者への感謝を忘れぬためのランドスケープデザインである。そういう生活態度から芽生えたいろいろな知恵が、ほんの数十年前までは日本列島を覆っていた訳です。
あなたもまた、「私が…、私が…」と自我を主語にしてきた近現代の主語的世界の破綻に、歯止めをかけていくことがテーマとなっていくでしょう。