ヨガインストラクター仲間のSNSで毎日のように上がってくるキラキラ写真。嫉妬しているわけじゃないけど「私もヨガインストラクターとして有名にならなきゃいけないのでは?」と悩んでしまう方もいるでしょう。ヨガインストラクターになったら大きなイベントに出たり、SNSでたくさんの生徒さんと繋がったり、有名にならなければいけないのでしょうか?
伊藤香奈
ヨガインストラクターにとっての"成功"とは「有名になること」?
ヨガインストラクターは、人気商売という一面があることは確かでしょう。たくさんの生徒さんがついていることが、インストラクターの実力をはかる物差しのひとつであることは否めません。でも、人気があって有名だからすごいということではありません。テレビで活躍する俳優さんたちは、人気があるのと演技が上手なことはイコールではありませんよね。名脇役の人の方がよっぽど演技力があったりします。ヨガインストラクターも、大きなイベントで活躍する人がすごいということでもないし、全員が「いつか大きなヨガイベントに出て、有名になる!」ということを目指す必要もないのです。
女性と男性の成長欲求は、方向性が違うと言われています。男性は、地位や名誉といった「上がっていくこと」を欲しているので、成長欲求は「垂直方向」。それに対して女性は「誰かの役に立ちたい」「サポートしたい」「喜んでほしい」というような、対相手に対して何かをしてあげることを欲しています。助けられる人の範囲が広がることがやりがいや喜びにつながるので、成長欲求は「水平方向」です。そのため、一般的には「有名になってやる!」や「大きなヨガイベントで活躍したい!」といった、どちらかといえば垂直方向の目標を持つことが苦手な人も多いでしょう。あなたがもし上を見上げるような目標を持っていないとしても、「私は成長意欲がない」「だからダメなんだ」などと、自分を責めたりしないでくださいね。
「ヨガインストラクターとして有名になること」は方法論のひとつでしかない
ヨガインストラクターは、有名にならなきゃいけないということは絶対にありません。ただ、たくさんの人にヨガを伝えたり、幸せを届けたいという想いはあるでしょう。そんな時は、自分を中心にしてあなたのヨガが広がっていくようなイメージを持ってみましょう。10人が50人、100人、1000人と、あなたのヨガレッスンを通して幸せを届けられる人が周りに増えていったら、とっても嬉しいですよね。それが結果的に、たくさんの生徒さんを持つことにつながり、イベントなどにお声がけをいただくきっかけになっているだけ。そんなふうに考えれば、イベント出ることも悪くないなと思えてきませんか?
すべては結果でしかない
「人気ヨガインストラクターになる!」という思いに、何か抵抗を感じていたという方も多いのではないでしょうか。SNSのキラキラ投稿も、大きなイベントで話題になるのも、すべては結果でしかありません。その過程はあくまで、上ではなく横への広がり。「有名にならなきゃいけないの?」と違和感を感じていたあなたも、この考え方なら、きっと居心地良く感じることができるのではないでしょうか。