日本での開催が決定してから、大きな話題を集めていた注目の展示会が、ついに開幕。清澄白河の東京都現代美術館にて、「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展が12月21日(水)よりスタートします!
見どころがたっぷり詰まった本展は、何時間でも滞在してじっくりと堪能したくなるはずです。
isuta編集部は、一足先に話題の会場へ。気になる展示会の中の様子をお伝えします!
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展がスタート
パリやロンドン、ニューヨークなど世界を巡回してきた「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展。いよいよ日本に上陸するとのことで、開幕前から大きな話題となっていた展示会です。
すでにチケット販売がスタートしていますが、売り切れている日程も。本展への注目度の高さがうかがえますね。
入り口から、メゾンの気品を感じさせるデザイン。パリのモンテーニュ通り30番地にある、フランスの本店を彷彿とさせます。
会場に足を踏み入れると、そこは一気に“クリスチャン・ディオール”の世界。モノクロの陰影を活かしたシックな空間に、貴重なコレクションが展示されています。
メゾン最初のコレクション、「ニュールック」を象徴する「バー」スーツは、ウエストからヒップの曲線が印象的。1947年のコレクションですが、今見ても新鮮で、ときめいてしまうデザインですよね。
最初のエリアを抜けると、次はメゾンと日本の絆を感じさせるコレクションが並んでいます。
先ほどの場所とは打って変わり、白を基調とした開放的な空間。桜の花びらが舞っているような、幻想的な世界観が広がっていますよ。
桜の要素を取り入れた、2017年春夏のオートクチュールコレクションの展示も。美しいチュールや華やかな桜のモチーフ、そして繊細な刺繍は見るほどにうっとりとしてしまいます…。
一つひとつの作品をじっくりと楽しもうとすると、時間がいくらあっても足りないかも。
ムッシュ・ディオールの意思を継ぐクリエイティブディレクター
こちらのエリアは、日本のお屋敷を意識して作られたのだそう。クリスチャン・ディオールの後継者たちによるコレクションが、現代から過去へとさかのぼる順に展示されています。
イヴ・サン=ローランやマルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリといった、7名のディレクターによるコレクションがずらり。
華やかなオートクチュールはもちろんなのですが、併せて注目してほしいのがバックに飾られているモノクロ写真。
これは日本人写真家・高木由利子さんが本展のために撮り下ろしたもので、作品を着たバレリーナの姿を写しています。
目の前に展示されている実際のオートクチュールと写真を見比べながら、その独特な世界観を楽しんでくださいね。
写真に目を凝らすと少し“ブレ”ているように見えるのですが、これはあえて特殊な撮影方法を取り入れているためなんだとか。
シャッタースピードを8秒に設定し、最初の4秒はモデルのバレリーナの動きを停止させ、その後の4秒でゆっくりと動いてもらって撮影をしたそうです。
そうすることで動きのある作品が生まれ、「静と動」を表現しているとのこと。そんなすてきな写真にも注目してみてくださいね。