静かな住宅街の路地裏にある「Cafe 火裏蓮花(かふぇ かりれんげ)」は、隠れ家的な雰囲気が漂う京町家カフェ。お店自慢のカレーやケーキは、幅広い層の人に愛されるやさしい味わいです。やすらぎの空間をかたちづくる小物や器、音楽にも注目を。日常を忘れ、穏やかなひとときに身を委ねてみてはいかがでしょうか。
築150年の町家は隠れ家のような雰囲気
オフィスビルが立ち並ぶ烏丸御池エリアにありながら、隠れ家のような雰囲気をまとう「Cafe 火裏蓮花」。地下鉄烏丸御池駅と京都市役所前駅のちょうど間くらいの場所にあり、どちらの駅からも徒歩5分ほど。繁華街なども近く、買い物や観光の途中にも立ち寄りやすい便利なロケーションです。
細い路地を進むと、ひっそり趣ある佇まいで訪れた人を迎えてくれます。築150年近くになる町家は、もとは初代オーナーのご自宅だったそう。秘密にしておきたくなるような、隠れ家的な表情をもつ建物です。
入口から奥に進むと、京町家ならではの小さな坪庭が見えてきます。庭から光が差し込み、緑を望むことができる店内には、ゆっくりとした時間が流れ、思わず長居したくなる心地よさが感じられます。
棚や机に並ぶ小さな雑貨は、小物好きのオーナーが選んだお気に入りの品ばかり。それぞれ個性がありますが、どれもお店の雰囲気にぴったりと調和しています。やすらぎに満ちた空間の中でぜひ注目したいのが、スピーカーから流れる「水琴窟」の音色。耳を澄ますと、水や琴のような不思議な音が鳴っていることに気づくはず。お客様からも好評というこの音は、聞くだけで不思議とリラックスすることができるのです。ぜひ耳を澄ませて聞いてみてください。
絶対に食べておきたい名物のカレー&ケーキ
「チキンカレー」1380円
数あるメニューの中でぜひ食べておきたいのが、大定番のカレーとケーキです。「チキンカレー」は食べやすさにとことんこだわり、スパイスを独自に調合しているそう。香りやスパイシーさはありながら、どこかほっとするようなコクのある味に仕上がっています。ごろごろと入ったチキンや、色鮮やかな副菜が食欲をそそる食べ応え抜群の一皿です。
「まったりお抹茶ミルクケーキ」820円
「まったりお抹茶ミルクケーキ」も創業当初からの人気メニュー。卵とチョコレート、たっぷりの宇治抹茶で仕上げるケーキは、しっとりなめらかな口当たり。いくらでも食べられそうな軽やかさです。この食感に仕上げるために、焼き上げ時間や生地の配合をそのときどきで調整しているのだとか。トッピングにも、濃厚抹茶ソースやぶぶあられなど、飽きさせない工夫がたくさん詰まっています。ランチ後のデザートに注文する方も多いそう。
「珈琲党のための炭焼珈琲ゼリーアイスパフェ」1400円や「大人のブルーチーズケーキ」950円など、甘さ控えめの大人なスイーツも人気です。さらに「Cafe 火裏蓮花」は季節限定メニューも魅力的。とりわけ、夏季限定のけづり氷は毎年評判で楽しみにしているお客さんも多いとか。夏に訪れる方は、ぜひ注目を!
和の食材を生かした自家製ドリンクも見逃せない
ドリンクメニューはコーヒーなどの定番メニューのほか、ちょっぴり個性派な一杯も。黒蜜やほうじ茶など和の素材を生かしたものから、うまみが詰まったフルーツジュースまで自家製ドリンクは全部で6種類あります。
「黒蜜ジンジャーラテ」720円
肌寒くなるこれからの時期にぴったりなのが「黒蜜ジンジャーラテ」。黒蜜のこっくりした甘さと、生姜のスパイシーさが相性抜群で、からだの芯からじんわりあたたまる一杯です。
オーナーこだわり小鹿田焼やアンティークの洋皿に注目
「Cafe 火裏蓮花」で使われている個性豊かな器の数々は、オーナーのセンスが光る逸品ばかり。カレー皿には、特に好きだという大分の小鹿田焼(おんたやき)やアンティークの洋皿を使用しているそう。
焼物のカップやタイルのコースターなども、他にない風合いが目を引きます。和と洋をほどよく取り合わせた器の中から、お気に入りを見つけるのも楽しみの一つになりそうです。好みの器に出合えた際には、ぜひオーナーに「この器、どこのですか?」と尋ねてみてくださいね。
まるで秘密基地のような町家カフェ「Cafe 火裏蓮花」は、ほっとひと息つくのにぴったり。光と緑を感じられる穏やかな空間で、思い思いのひとときを過ごしてみてください。
■Cafe 火裏蓮花(かふぇ かりれんげ)
住所:京都府京都市中京区柳馬場通姉小路上ル柳八幡町74-4
TEL:075-213-4485
営業時間:12~18時(17時LO)
定休日:火・水曜
アクセス:地下鉄烏丸御池駅、京都市役所前駅から徒歩5分