今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
目に見えない風に乗る
今週のみずがめ座は、おのれを研ぎ澄ませていくような儀式を敢行していこうとするような星回り。
『初雀刃渡り長き風に乗り』(中西夕紀)という句のごとし。「刃渡り長き風」という表現が鋭利な寒風を視覚的に冴えて見せ、それに乗らんとしている雀までも、どこか凛々しく感じさせる効果を生んで、それが清澄な空気の中で改めて気を引き締めていこうとする新年の気配にも通じていきます。
こうして本来目に見えないはずのものまで観察し、それをあえて視覚的に表現してみせることで、月並みさを打ち崩す意外性をもたせている訳です。
あなたもまた、ごくありふれた光景を意外な相貌へと変えていくべく、日常に新しい風を吹き入れていきたいところです。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ことばに灯をともす
今週のうお座は、生きがいを燃やしていこうとするような星回り。
イタリア文学者であり作家でもあった須賀敦子は、イタリア人のペッピーノと結婚。日本文学のイタリア語への翻訳に従事したものの、夫の急逝を機に日本へ帰国し、晩年になってから小説家として知られるようになった人です。後半生はサバの詩の和訳と紹介に情熱を注ぎました。
「石と霧のあいだで、ぼくは
休日を愉しむ。大聖堂の
広場に憩う。星の
かわりに夜ごと、ことばに灯がともる
人生ほど、
生きる疲れを癒してくれるものは、ない。」
「石」とはこの世のこと、そしてあの世は「霧」の向こうの世界。彼女にとって小説を書くとは、「霧」の向こうの世界に行った人々へ手紙を書くことに他ならず、それこそが彼女の生きがいだったのでしょう。あなたもまた、ふと振り返った先に霧が流れる景色を目にすることができるかも知れません。
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