年末年始でのんびりしているみなさん。せっかくのお休みの日はのんびりしたいし、頭も心も空っぽにしたいですよね。ただ一方で、「力を抜く」のが苦手な人も多いのではないでしょうか?
「力を抜く」ができない理由
みなさん、力を抜くのは上手ですか? 私たちは子供の頃から何かのイベントがあるたびに「1位を目指して頑張るぞ!」などと意気込みを共有しあい、士気を高めるためのエンジンの入れ方を自然と身に着けてきました。頑張ることに慣れ、いい点数を取ることや褒められることに喜びを覚え、こうでなきゃいけないと一生懸命頑張ってきたと思います。
一方で反対はどうでしょうか。「今日は頑張らない日です」と胸を張って言える日はあるでしょうか。
今回のテーマである「力を抜く」というのは、「程よく手を抜く」という意味合いではなく、「ONモード」の自分から「OFFモード」に切り替えるということです。エンジンを休ませる日、かけたくない日があることに気付いているのなら、「力を抜く」「余分な力みを手放すことができる」というテクニックも身につける必要があると思います。
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「力を抜く」大切さ
どうして力を抜くことが必要なのでしょう。それは、太陽と月、光と影、のように、私たち人間もバランスをとることが必要だからです。私たちの身体の反応を操作してくれている「自律神経」も、頑張る状態の「交感神経」とリラックスし力を抜いた状態の「副交感神経」のそれぞれがバランスよく優位になる時間があってこそ、初めて自律神経が整い私たちの日常がより活動的になります。これら二つの自律神経のバランスが崩れると「自律神経失調症」となり、めまいや吐き気、不眠、肌荒れ、などの不調が起こる可能性が高まります。
自律神経を整えるためにも「力を抜く」ことはとても大切。力を抜くコツとしては、すべて一度に手放すわけではなく、その時の自分に必要ないと思う荷物を少しずつ下ろすような感覚で練習してみるとよいでしょう。
上手に力を抜くための呼吸レッスン
1、あぐらの姿勢になり、両肩を耳に近づけて力を存分に溜めてから、すとんと肩を落とし口から息を吐きます。
photo by Naoko Iwasaki
2、おでこに両手の指先をあて、優しくなぞりながらおでこのしわを緩めていきましょう。次に手を頬に当て、頬の力や奥歯の食いしばりも緩めましょう。
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3、背筋を伸ばしたまま、あごを引いて息を吐きます。首の後ろ側がじんわり緩むのを感じましょう。
4、呼吸に意識を向けて、外側の意識を呼吸に移していきます。少しずつ要らないものを外に出すようなイメージで、ゆっくり息を吐いていきましょう。
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30代後半からの不調🌛睡眠や更年期症状に ヨガ講師&webライター|岩崎奈緒子(@naoko_maitriyoga)がシェアした投稿