体を冷やす印象が強いフルーツですが、中には体を温める効果をもつものがあります。体が冷えると、美容や健康に悪影響を及ぼすため、本記事では管理栄養士の筆者が「体を温めるフルーツ」「体を温めるフルーツの食べ方のコツ」についてご紹介しています!
「フルーツは体を冷やす」って本当?その理由とは?
「フルーツを食べると体が冷える」というイメージがありますよね。これには、以下のような理由が考えられます。
カリウムを多く含む
カリウムは利尿作用があるため、体内の水分を体の外に排出することから、熱も放出される。
水分が多い
フルーツは水分を多く含んでいるため、それによって体が冷える。
冷たい状態で食べる
フルーツは一般的には常温または冷やして食べることが多いため、体を冷やしやすい。
体が冷えると、血行が悪くなって代謝が低下し、痩せにくくなったり、肌のターンオーバーが乱れるなど、美容や健康に悪影響をもたらします。とはいえ、フルーツにはビタミンやミネラル類が豊富に含まれるため、美味しく食べたいですよね。
フルーツの中にも、体を温める効果をもつものがあります。また、体を冷やさないフルーツの食べ方のコツについても、ご紹介していきます!
体を温める効果がある美容フルーツ5つ
レモン
レモンに含まれる「クエン酸」には、体内のクエン酸回路を活性化して、効率よくエネルギーを作り出す効果があるのだそう。その結果、代謝が良くなるため、体を温める効果が期待できます。
また、代謝が良くなることでダイエット効果も得られるため、ぜひ毎日の食事にレモンを取り入れてみてくださいね。
みかん
寒い時期に旬を迎えるみかんですが、体を温める効果があるため、冬にみかんを食べることは理にかなっているといえます。
みかんの袋や、白いスジの部分に含まれている「ヘスペリジン」という成分は、末梢血管を強くして血流を改善する効果があるのだそう。血流が良くなることで、体温上昇が促され、体が温まるとされています。
また、ヘスペリジンにはコラーゲン合成を促す働きもあるため、肌を美しく保つ効果も期待できます。
そのままみかんを食べるのはもちろんのこと、みかんの皮を干したもの(陳皮)を食べるのもおすすめですよ。
りんご
りんごに含まれる「りんごポリフェノール」には、強い抗酸化作用があります。抗酸化作用によって血液中の脂質の酸化を防ぎ、血流を良くする効果があるといわれています。血流が良くなると代謝が上がり、体温上昇も促されますよ。
りんごポリフェノールは、りんごの皮の部分に多く含まれているため、皮ごといただきましょう。
桃
桃には、「ビタミンE」や「ナイアシン」などの栄養素が含まれています。
ビタミンEは、末梢血管を広げて血流を改善する効果や、冷えを予防する効果があります。また、ナイアシンにも同様の働きがある他、体内のさまざまな代謝に関与しているため、代謝を上げて体を温める効果が期待できますよ。
桃には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が豊富に含まれているため、便秘解消効果も期待でき、「腸活」にも役立ちますよ。