40代ママの場合、これから必要となる子どもの教育費について、漠然と不安を感じている方は多いでしょう。学校にかかる費用は、私立に行くか、公立に行くかによって、大きく変わります。今回は、子どもにかかる教育費用はどのくらいなのか具体的にご紹介しします。また、お金を効率よく貯める方法をチェックしていきましょう。
子どもにかかる教育費はいくら？
子どもにかかる教育費は、通う学校が私立か公立かで大きく違います。子どもの学習費調査（文部科学省）をもとに、幼稚園から高校まで1年間にかかる教育費をチェックしていきましょう。
＜学校教育と学校外活動のために1年間に支出した学習費総額＞
幼稚園：公立165,126円・私立 308,909円
小学校：公立352,566円・私立 1,666,949円
中学校：公立538,799円・私立 1,436,353円
高校 ：公立512,971円・私立 1,054,444円
私立と公立を比べると、私立の方が圧倒的に教育費が高いことが分かります。特に小学校は、1年間で約130万円も私立の方が高くなっており、6年分では約800万円近く教育費がかかります。
さらに、その後大学や専門学校に通う場合は学費がかかりますよね。大学や学部によって大きく異なりますが、私立の医学部や理系は学費が高く、国公立は安い傾向が見られます。大学4年間では、教育費として250～400万円くらいを見積もっておくと良いでしょう。
教育費を貯めるために覚えておきたいポイント
子どもの教育費を貯めていくには、しっかりとしたマネープランが必要です。教育費を貯めるために、覚えておきたいポイントをご紹介します。
1.メリハリをつけて教育費を使う
幼稚園から高校、さらに大学まで、全て私立の学校に行く場合は総額2000万円くらいかかると言われていますが、すべてのご家庭において、この金額を準備するのは難しいでしょう。そこで、例えば「小学校までは公立に通い、中学から私立を目指すようにしよう」「高校までは公立で、大学は私立でも払えるように準備しよう」など、ご家庭によって教育費を使う場面にメリハリをつけるようにしましょう。子どもの教育費については、お金をかけるタイミングをある程度決めておくと、出費をコントロールすることができます。
2.必要な金額を把握する
幼稚園から高校、さらに大学まで、全て私立の学校に行く場合、総額2000万円、全て公立の学校に行く場合は、1000万円くらいが必要です。そして、小学校までは公立に通い、中学から私立を目指す場合は、1500万円くらいあると良いでしょう。このように、大体の金額を把握しておくと、今後どのくらいのペースで貯金をしなければならないか、予定が立てやすくなりますね。各ご家庭で、必要な教育費を把握するようにしましょう。
3.先取り貯金を行う
将来必要な教育費の金額を把握したら、早速貯金を始めましょう。例えば、子どもが生まれてから20歳までに1000万円を貯めたい場合、1年間で50万円、毎月4万円～5万円くらいを貯めていけばよいでしょう。児童手当をそのまま貯金に回せば、毎月の貯金は3～4万円です。給与が振り込まれた段階で、子ども名義の口座等に毎月の貯金分をすぐに移すようにすれば、確実にお金を貯めることができるでしょう。
まとめ
子どもにかかる教育費について、漠然と不安に感じているママは多いと思います。しかし全て公立学校の場合、毎月3～4万円を貯金していけば足りる計算です。具体的な金額が分かると、安心するのではないでしょうか。今回ご紹介した内容を参考にしながら、子どもにとって、どんな進路が望ましいのか、家族で話し合いながら、必要なお金をしっかりと貯金していくようにしましょう。
