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あなたの“振り回されやすさ”を診断! 人の言葉に振り回されないための8つのヒント

ライフスタイル

誰かに言われたことが頭から離れずモヤモヤしたり、ショックを受けて傷ついてしまう人も多いのでは? そんな悩みを抱える人におすすめなのが、人の言葉を重く捉えすぎずにうまく付き合うスルースキル。身につけるための8つの方法を実践して、日々のコミュニケーションをさらに心地いいものへと変えよう!

言葉の意味と価値を自分基準で判断しよう。

そもそも、なぜ私たちは人の言葉が気になってしまうのだろうか。

「人は理不尽なことや適当なことを言うものですし、放つ言葉はしばしば不安定で雑味のあるものです。にもかかわらず多くの人が、“人の話はちゃんと聞かなければいけないもの”“この人は立派だから正しいことを言っている”と思い込み、自分の中できちんと吟味しないままに真剣に受け止めがち。その結果、自分に対してネガティブなことを言われると辛くなってしまうのです。優しい人や、人と誠実に向き合おうという気持ちが強い人ほど、人の言葉に振り回されやすいという傾向があります。要因の一つとして挙げられるのが自信のなさ。自分に自信がないと、自分が感じたことや考えたことにも自信が持てず、“相手の言葉>自分の言葉”という状態に陥りやすくなります。“自分には盲点があるはず”“独りよがりになりたくない”という気持ちがある人は注意が必要」(心理カウンセラー・みきいちたろうさん)

そんな状態から抜け出す手助けとなるのが、スルースキルだ。

「“スルー”といっても人の話を右から左へと聞き流すようなことではありません。人に言われたことを自分の中でしっかりと咀嚼、吟味して、その言葉にどれだけの価値があるかということを考えること。そして、受け取る言葉と受け取らない言葉を自分基準で判断するという、自分を主体に言葉の意味や価値を創造していくプロセスを意味します。身につけると人と適当な距離を保てるようになるため、人間関係のストレスや傷つくことが減る。また、過去に言われてずっと引っかかっていたことも解消できます。主体性が芽生えることで、自尊心や自己肯定感が高まることにもつながります」

ここでは、スルースキルを身につけるために役立つヒントを紹介。早速、トライしてみて。

あなたの振り回されやすさをチェック!

当てはまると思う項目をチェックしよう。「はい」の数で振り回されやすさが判明。

・何かあるとすぐ“自分が悪いのかも…”と思ってしまう。
・他人の機嫌や顔色が気になってしょうがない。
・他人から指摘を受けたら、直して改善しなきゃ、と思う。
・嫌だなと思うことを言われても争いを避けてそのままにしがち。
・他人に対して誠実でいたいという気持ちが強い。
・嘘をつくことが苦手。
・秘密を作ることが苦手。
・あまり自分に自信がない。
・物事を決める時は人の意見を聞いたほうがいいと思う。
・“自分の感覚や物事の捉え方は人と違うのかな?”と思うことがある。
・いい人でいたい。
・共感力は大事だと思う。

「はい」の数が…
9個以上 かなり振り回されやすい
6~8個 振り回されやすい
3~5個 時々振り回されているかも
2個以下 振り回されにくい

スルースキルを養うTIPS 8

自分主体で考える力を身につける思考法から人に嫌なことを言われた時の対処法までを紹介。実践してスルースキルを養おう。

TIP 1 「○○すべき」「○○な人」など“他人の文脈”を洗い出して反論

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言葉の価値を自分基準で判断できるようになるレッスン。「まずは、“○○すべき”“あなたは○○な人”“すべての○○は××に違いない”など、頭の中で一般化して決めつけていることを洗い出しましょう。すると、その多くが“他人の文脈”で言われていることだと気づくはずです。次に、“○○すべきと言われているけど、この場合は仕方ない”など、洗い出した言葉に対して一つずつ反論を。すると他人の文脈を自分の文脈へと変えることができます」

TIP 2 “たかが1サンプルだ”と思って真に受けない

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他人の言葉に振り回されそうになった時は頭の中で、“たかが1サンプルだ”とつぶやいて冷静に受け止めることが大事。「わずか1~2人の治験しかしていない薬の効能を信じて飲む人は、ほとんどいないはずです。言葉も同様で、もっともらしく聞こえたとしても、たかが1サンプルであり、確定されていない意見です。感情に流されるままに無責任に発せられたもの、強引に押し切ろうとして言ったことかもしれないなど、真に受けず落ち着いて判断を」

TIP 3 相手と“意識のBluetooth”を切断する

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言葉に振り回される人に多いのが、相手の機嫌を窺うことを優先するがゆえに、言葉の内容や文脈を自分軸で判断できないケース。「他人の機嫌はその人のものであり、多くの場合、あなたと関係ないところでアップダウンしています。まずは、頭の中を覗いて機嫌を取る必要がないということを理解しましょう。どうしても気になる人は自身をスマホに見立て、相手に伸びた“意識のBluetooth”を切断する想像を。自他との区別がついた距離感を掴めるはずです」

TIP 4 玄関先でやりとりする気持ちで会話をする

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よほど信頼できる人からの言葉以外は、“体の外側”で聞くという意識を持つことが大事。「自分自身を家に置き換えて考えてほしいのですが、信頼できない人を寝室には入れませんよね。言葉も同様で、信ぴょう性のない言葉を真剣に深いところで受け止めて聞きすぎてしまうのは、セキュリティが甘いといえます。玄関先で人と接するように、体の外側で上手に距離をとりながら、“この人の言葉は聞いても大丈夫かな”と冷静に判断することが身を守るポイント」

TIP 5 Beingに踏み込まれる内容は聞き入れない

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“あなたのためを思って言うけど”“あなたのここに傷ついた”など、もっともらしい言葉にも注意が必要。「ダメ出しのような言葉の中には、相手のことを思ってではなく、“あなたはダメだから言うことを聞け”という自分の思い通りにしたい気持ちから生まれたものが多くあります。行動=Doingではなく、人格や人間性に関わること=Beingに対して干渉してくる場合、“You are NOT OK.”ということを言われた時は、鵜呑みにしないよう注意が必要です」

TIP 6 “親しき仲にも礼儀あり”な距離感を目指す

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“人に共感しなければならない”という意識が強いと、言葉をスルーしづらくなるとみきさん。「共感を大事にする人は、相手と近い距離にいることがいいと考えるため、感情に巻き込まれてしまう場合が少なくありません。結果、相手の言葉にも振り回されやすくなってしまいます。大事なのは、近すぎず遠すぎない、ほどよい距離をとりながら、礼儀を持ってビジネスライクに接すること。皆さんもご存じの“親しき仲にも礼儀あり”という距離感がベストです」

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