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ソムリエとずっと話したくなる、あたたかいお店「バール・ア・フロマージュ スーヴォワル」(二子玉川)/行くべき!美味しいチーズ専門店 vol.1

グルメ

チーズが美味しいお店はたくさんありますが、その中から特に「ここは行くべき!」というチーズ専門店をご紹介するこの連載。今回は有名なチーズ専門店から独立したソムリエが、二子玉川に開業したお店です。

チーズが美味しいお店はたくさんありますが、その中から特に「ここは行くべき!」というチーズ専門店をご紹介するこの連載。今回は有名なチーズ専門店から独立したソムリエが、二子玉川に開業したお店です。

アーティスティックでありながら、暖かく居心地の良いお店

二子玉川駅から徒歩約7分。センスの良いお店が点在する路地裏の一角に、チーズ料理とワインを楽しませてくれるお店「Bar a Fromage sous voile(バール ア フロマージュ スーヴォワル。以下、スーヴォワル)」が、2018年6月にオープンしました。オーナーは、谷田浩巳氏。チーズ好きの間では有名なチーズ料理店、恵比寿の「スブリデオ・レストラーレ(以下、スブリ)」にて、ソムリエを務めていた彼が、満を持して独立開業したお店です。

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ドアを開けると、カウンター6席、テーブル10席ほどの店内に木や植物をあちこちに配しており、ナチュラル&ボタニカルな印象。暖かく居心地の良さそうな空気感は、きっとオーナーの人柄から。カウンターに目をやると、存在感のある寿司ネタケースにチーズが所狭しと並んでいます。

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テーブルに着くと、まず出てくるのがキュートなアミューズ。日替わりですが、この時はコンテチーズを使った牛模様のキノコに、イエトオストというノルウェーチーズで作ったどんぐりでした。毎回、趣向を凝らしたチーズアミューズが出てくるので、いきなり気分が上がります。

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なお、キャップシール(ワインの上部を覆っているアルミ箔部分)アーティストとしても活動している谷田氏。店内のいたるところに、“え?これがキャップシール??”と、目を疑うような素晴らしい作品が展示されていますので、それも必見です。

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これは必食!スーヴォワル自慢のおすすめメニュー

スブリではソムリエを務めていた谷田氏ですが、スーヴォワルではシェフとしても料理の腕を振るっています。実は彼、料理人としてのキャリアもかなりのもの。これまでイタリアンやフレンチ等、様々なレストランで経験を積んできています。そして最後に辿り着き、これだ!と気持ちが固まったのが、カジュアルで暖かな雰囲気の中、本物のチーズ料理を提供するスブリの様なお店。

スブリに居た5年間は、ソムリエをしながら厨房にも立ち、料理人としての力をつけていったそう。だから、スーヴォワルのお料理にはスブリDNAが濃く受け継がれており、同じお料理もいろいろと楽しめます。

そんなスーヴォワルさんのお料理から、特にお勧めしたいものをご紹介しましょう。

まずは何といっても“十勝アリゴ”!

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“アリゴ”とは、フランス、オーヴェルニュ地方の郷土料理で、マッシュポテトと熟成前のチーズを加熱しながら練りあげたもの。メイン料理の付け合わせとして供されるのですが、このアリゴ、特徴として良く伸びる!! 特にスーヴォワルさんのアリゴは、格別に美味しくて良くのび~~~るのですが、それは、十勝の協働学舎新得農場で特別に作ってもらっているチーズを使用し、本場オーベルニュ地方のレストランオーナー直伝レシピで作っているからでしょうか。

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そして次は、“コンテリゾット”。

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スブリでもお馴染みだったこちらのお料理、大きなコンテチーズをくり抜いた中にリゾットを入れ、食べる人自らお皿に流します。もちろん、スプーンでチーズをごりごりっと削り入れるのもお忘れなく。コンテの素晴らしい香りと味わいに満たされる、幸せな一品です。

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そしてもちろん、ラクレットも!

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今ではすっかりお馴染みとなったお料理ですが、東京で初めてラクレットをこうやって提供し始めたのはスブリさん。その直系&直伝のラクレット料理は格別です。またラクレットチーズ自体も一流熟成士のものを使ったりと、高品質なものにこだわっています。

ワイン選びはオーナーソムリエに任せてみて!

ワイン選びに迷ったら(迷ってなくても)、ここはもう、谷田氏に委ねてみましょう。彼が進めるワインは間違いなく素晴らしい。しかもただ美味しいだけではなく、ひとひねりあるものも多く、毎回新鮮な感動をくれます。

また、グラスの種類や香り・味の開き方、温度……と提供の仕方にも細かく気を配り、ワインのポテンシャルを最大限に引き出してくれるそのプロフェッショナルな仕事ぶり(そして説明する時の嬉しそうな顔!)には、溢れるワイン愛を感じます。

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食中のワインはもちろんですが、食後酒もおすすめ。あるとき食後酒をお願いしたら、出るわ出るわ、谷田氏秘蔵のマニアックなボトル達が…… 今まで食後酒を飲むことはほとんどありませんでしたが、こういった新しい楽しみを教えてもらえる事もあります。

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