「子育てに関するあらゆる判断を『子どものため』ではなく『自分たちのため』にすると決めた」と話すのはライター/エッセイストの佐藤友美さん(通称・さとゆみさん)。「すべき」に溢れた子育て論との程よい距離の取り方について聞いた。
~編集後記~
『ママキミ』のことを「私は子育てのプロでもないし、この本はハウツー本でもないから、このエッセイを読んでも、誰かの課題は解決しないと思う」とさとゆみさんは言う。しかし歌人・俵万智さんは「こういう考えのママ友がいたらなあと思うし、いない人のために本書はある」と『ママキミ』の帯に寄せた。その言葉通り、人に寄り添い、幸せをおすそ分けしてくれるパワーがこの本にはある。それは「私の文章があることで、この世界が少しでも良くなったら嬉しいと思っている」というさとゆみさんの気持ちがたっぷり詰まっているからなのだろう。
<取材・文:仲 真穂>