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歩くことで起こるいいこととは? 散歩のメリット6つを紹介

ライフスタイル

メリット4:抗酸化物質が増える

動かないでいると身体は酸化してしまいますが、マラソンのようなハードな運動をしても身体を錆びさせる活性酸素が増えすぎる要因にも。

「適度な運動は、細胞の酸化を遅らせます。歩行くらいの軽い有酸素運動で抗酸化物質を増やし、細胞の酸化を防御しましょう」(長尾先生)

メリット5:寿命を左右するテロメアが伸びる

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身体を構成する一つひとつの細胞の中には、23対の染色体があり、その端にあるのが“テロメア”。

細胞分裂するたびに短くなり、短縮が進むと分裂することをやめます。分裂をやめた細胞は、本来の働きを発揮できなくなり、炎症を引き起こすものを撒き散らすことに。つまり、テロメアが短くなることは細胞の老化を意味し、寿命を左右します。

「これを伸ばす方法として分かっているのが軽めの有酸素運動。歩いて身体を動かすことは、ストレスでテロメアがむしばまれるのを緩和してくれます」(長尾先生)

メリット6:歩く刺激で骨の細胞が活性化する

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骨には、骨を作る骨芽細胞と壊す破骨細胞があり、スクラップ&ビルドを繰り返しながら絶えず生まれ変わっています。この骨芽細胞を刺激することが、記憶力や筋力が向上するオステオカルシンや免疫力を上げるオステオポンチンといった骨ホルモンの分泌を促すことにつながります。

歩くことで、足の骨や背骨に重力で負荷がかかり、骨に伝わる振動も適度な刺激に。

「歩かないでいると骨芽細胞と破骨細胞のバランスが壊す方に傾くので、骨芽細胞がよく働くようにするには歩くという刺激が欠かせません」(長尾先生)

SPECIAL TEACHER

加藤プラチナクリニック」院長 加藤俊徳先生

脳内科医。株式会社「脳の学校」代表。脳番地トレーニングを提唱。独自のMRI脳画像診断法で、1万人以上の脳を診断・治療してきた実績を持つ。『1万人の脳を見てわかった!「成功脳」と「ざんねん脳」』(三笠書房)など著書多数。

「長尾クリニック」院長 長尾和宏先生

1995年にクリニックを開業。在宅医療のオピニオンリーダー的な存在として啓発活動に従事。その活動を映画化した『痛くない死に方』が全国順次公開中。『病気の9割は歩くだけで治る!PART2』(山と渓谷社)など著書多数。

「RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック」副院長 「臨済宗 建長寺派 林香寺」住職 川野泰周先生

3年半に渡る禅修行を行い「林香寺」の住職に。寺務のか たわら、薬物療法に並び、禅やマインドフルネスの実践を導入した心理療法で精神科診療に当たる。著書に『悩 みの9割は歩けば消える』(青春出版社)などがある。

アシックス スポーツ工学研究所

1985年に「アシックス」のシューズ、アパレルの研究部門が統合されて設立。人間の運動動 作に着目・分析し、独自に開発した素材や構造設計技術を用いることによって 、革新的な技術、製品、サービスを継続的に提供する。

illustrateon:Mariko Kumaki,edit&text:Ai Watanabe,re-edit:Yuri Iwata(press lab)

(kiitos. vol.19より抜粋)

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