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[お悩み相談]「甘いものがやめられない…」#毒出し保健室

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

今回「毒出し保健室」に来てくれたのは、甘いものがやめられないという会社員のR子さん(41歳)。ご自宅には常備しないようにしているそうですが、欲求が高まると、夜中にわざわざアイスクリームやケーキ、クッキーを買いに行くこともあるとお話してくれました。

【今回のお悩み】「甘いものがやめられない!」

桑子: こんにちは!今日はどういったお悩みですか?

R子さん: 甘いものがどうしてもやめられません。

桑子: どんな時に甘いものが食べたくなりますか?

R子さん: 普段、朝食と昼食をきちんと摂っているのですが、昼過ぎになるとエネルギーが低下したように感じて、突然、糖分を無性に欲するようになります。 あとは、自宅には甘いものは常備しないようにしているんですが、欲求が高まると止められず…夜中にもわざわざアイスクリームやケーキ、クッキーを買いに行くこともあるんです…。

桑子: 昔から、甘いものが好きでしたか?

R子さん: そうですね。けれど、ここまではなかったこと思います。ここ数年の話しですね。

桑子: ここ数年、生活やお仕事、また身の回りのことで、何か大きな変化はありましたか?

R子さん: 大きな変化と言えば、転職ですね。IT関連の会社で、まぁ激務なので…。

桑子: ストレスは大きいですか?

R子さん: そうですね。残業や休日仕事をすることも多いですし、プレッシャーも相当なものです。

桑子: 甘いものがやめられなくなって、心身的に変化はありますか?

Rさん: この1年で体重は、7キロ増えました。なのに、エネルギーはかつてないほど低下していると感じます。とにかく疲れやすいんです。運動をはじめようとしたんですが、体が重くて、やる気も出ず…。あとは、生理周期も重くなりました。この歳になって、生理痛を経験するようになりました。あとは、副鼻腔炎や湿疹などもあります。

アーユルヴェーダアドバイザーのアドバイス

原因: 精神的なインバランスが起こっている可能性あり

ご相談ありがとうございます!甘いものに限らず、中毒の問題を解決するための最初のステップは、その存在を認めることです。ここまでオープンにお話することはとても勇気のいることではないかと思いますが、多くの方のインスピレーションにもなるのではないかと思います。

不調というものは体に出ることが多いですが、何かを深く欲してしまうということは実際には精神的なことが起因していることが多くあると言われます。別の言い方をすると、強い欲求は人生の空白を埋めるために使われることが多く、感情を麻痺させたり、問題に対して正面から見ないようにしている怒りやストレス、悲しみを間接的に処理するために使われることが多いのです。

ですので、何が引き金になっているのかを突き止めて、精神的なケアをしていくことも重要になってきます。

甘いものへの執着を克服するためのアーユルヴェーダ的ヒント

1. デイリーフードジャーナル

毎日、デイリーフードジャーナルをつけてみましょう。毎日何を食べているのかを正確に把握するのに非常に有効。加えて「無意識に食べる」習慣を避けるのに役立ちます。

デイリーフードジャーナルの項目:

摂取しているすべての食品と飲料(水も含む)
食事の時間
特定の食品の量(または論理的な推定値)
その日に急上昇している感情(例:憂鬱、不安、悲しみ、怒り、苛立ち、イライラ、恐怖、心配、寂しさなど)
その日の一般的なエネルギーレベル(レベル1〜10)
その日の一般的なストレスレベル(レベル1-10)
前夜の睡眠(就寝時間、覚醒時間、質など)

2. 欲求の声に耳を傾ける

次に暴飲暴食が起きそうになったら、一歩引いてみてください。 この強烈な欲求の背景に何があるのか、よく考えてみましょう。

エネルギーの低下、ストレスの多さ、悲しみ、落ち込み、睡眠不足、過労、習慣的な傾向などでしょうか。 違う原因である場合もあれば、同じである場合もあります。 もし可能であれば、この時、注目すべき発見があれば、1のデイリーフードジャーナルに記録してください。 そうすることで、あなたの中毒を駆り立てている主な繰り返し起こる原因を把握することができます。

甘いものへの欲求の心理的、身体的な原因を突き止めれば、健康的に対処する方法を見つけることができるようになります。

例えば、昼下がりのエネルギー切れを防ぐために糖分を補給する傾向がある場合、1日を通して持続的なエネルギーを生み出すにはどのような方法があるでしょうか。 また、もし暴落してしまったら、その時にエネルギーを高めるためのより良い方法は何でしょうか? 原因を突き止めれば、毎日無心でその原因に身を委ねるのではなく、その原因を正面から見つめることができるようになります。 そのうち、自分の引き金となるものがだんだんわかってきて、健康的な方法でそれに対処するためのツールも手に入るでしょう。

3.甘いものの摂取を控える

摂取している食品を正確に把握し、中毒の原因や誘因を直視した上で、”ジャンク”な食品から離脱するためのプランを立てるようにしていきます。

とは言え、いきなりゼロにするのはハードルが高いかもしれません。例えば、あなたが毎日平均4本のキャンディーバーと2枚のクッキーを食べているとしましょう。まずは、この量を半分に減らすことから始めましょう。 確実に前進するために、次のステップでこの新しい量を再び半分にする日を設定することをお勧めします。 2週間後に、1日1個のキャンディバーとクッキーを食べるようにしていきます。

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