新シーズンに入り、部屋を整えている最中の方も多いはず。特にコンパクトな部屋で暮らしている方は、限られた空間での家具の配置に悩むことが多いのではないでしょうか。今回は6畳~8畳のワンルームで、ゆったりと過ごせる空間を確保している方々のレイアウトを6つご紹介します。
<6畳>サイズぴったりの家具だけを置いてすっきり見せる
玄関から一歩入れば部屋の端まで見渡せる、17平米の小さなワンルームに住むHさん。あまりものを持たないようにしているそうで、キッチンを含めて約6畳とかなりコンパクトな部屋でも窮屈感のない空間を実現しています。
すっきり見える理由は、多くの家具がスペースにぴったり収まるサイズになっていること。例えば窓辺のコーナーにはセミシングルのマットレスを置いて、昼間はソファ代わりに。手前には天板を開くとミラーと収納がある「LOWYA(ロウヤ)」のローテーブルを置いて、通り道も確保しています。
奥のオープンクローゼットには、小さなデスクを置いてワークスペースに(写真左)。服は「無印良品」のケースにすべて収納しているそうです(写真右)。小さめの家具だけでまとまっていて、無駄のないミニマルな暮らしぶりが伝わってきます。
<7畳>棚でスペースを仕切って過ごしやすく
21平米、7畳ほどのワンルームに暮らす睦さん。奥の窓から光が差し込む縦長の部屋に、無印良品を中心としたシンプルな家具を置いています。
部屋の手前にあるキッチンと、ベッドやテーブルがあるスペースの間には棚を配置し、空間をゆるく区切って過ごしやすくしています。棚には背面の板がないので圧迫感がなく、両側からものを取り出せるというメリットも。ここに香水やバッグなどお気に入りのものを並べて見せる収納を楽しんでいます。
部屋のコーナーには無印良品のユニットシェルフを置いて、レコードプレイヤーや本などをセット。少しの隙間にちょうどよく収まるサイズの家具を置き、収納場所として無駄なく活用しています。
<7畳>サイズが揃った家具をまとめて広い動線を確保
同じく7畳ほどの縦長のワンルームに暮らす福田さん。玄関からすぐにキッチンがあり居室スペースが続く間取りに、ベッドやテーブルのほか、楽器なども置いて自分らしい空間を作っています。
ポイントは、部屋に入って左手にスリムな棚やチェア、右に大きめなテーブルやベッドという配置にしていること。両サイドに大きさが揃った家具が並ぶことで、一直線に余裕を持った動線が確保でき、広く見せることもできています。
壁側に並ぶのは、1960年代の家具を復刻した「MARUNI(マルニ)60」のキャビネットや、北欧・フィンランドのデザイナー、ウリヨ・クッカプーロの「FUNKTUS」チェアなど。コンパクトな部屋でも、こだわって集めた家具や雑貨などを見せるインテリアができています。
<8畳>ベッドを置かずにソファでゆったりできる空間に
26平米、8畳ほどのワンルームに暮らす松本さん。出窓もある二面採光の部屋で「journal standard furniture(ジャーナルスタンダードファニチャー)」の淡いカラーのソファを主役にし、ヴィンテージ感もあるナチュラルなインテリアを作っています。
ベッドは置かずに折りたたみのマットレスを使用。そのおかげでソファの前にも広々としたスペースができていて、床でもくつろげるようになっています。
ソファの後ろ側には、お気に入りの器をしまった食器棚やコンパクトなダイニングセットやがちょうどよく収まっています。温かみのある木製の家具が、ソファの雰囲気に合っていますね。
<8畳>ベッドやソファも壁際に寄せて中央を広々と
25平米、8.8畳の正方形に近いワンルームに暮らすh.s.k.gさん。ベッドやソファ・テーブルといった大きめな家具を置いていますが、床に座って脚を伸ばせる十分なスペースも作られています。
「ミツヨシ」で購入したソファなど、家具はサイズや色味を吟味して選んだものばかり。それらを壁際にしっかり寄せているので、中央のテーブルまわりのスペースが広々としています。
キッチンとテレビの間には無印良品のユニットシェルフを配置。調理家電を置きつつ、ゆるく空間を仕切っています。部屋の中でこれが唯一背が高めの家具ですが、オープン収納なので圧迫感がなく、空間に馴染んでいます。