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「大人のキッザニア」で職業体験。仕事の理想と現実に思いを馳せてみた

旅行・おでかけ

連載40回目を数える今回のソロ活は「一人キッザニア」だ。行ってみたくてたまらなかったキッザニア、初来訪レポートである。

▲高すぎて買えない(※大人のキッザニアのイベント限定で、安価な商品を売る特設エリアもあった)

子どもたちはお金を貯めて買い物できるとはいえ、一回お仕事をすると稼げるのは3キッゾ~8キッゾだ(仕事による)。それに対し、百貨店には1万キッゾもするような商品が……。物価が高すぎる。働けど働けど、お金が足りないのもまたリアリティーがある。子どもたちだけの夜の街「キッザニア」は、夢を与えると同時に、現実を突きつける場でもあるのだった。

次はピザ屋でピザを作りに行くのだが、少し時間が空いたため、キッザニア内を見て回った。出版社ではマンガ家たちが締切に向けて作業をし、乳製品の会社の前にはパティシエ志望の大きなお友達が並ぶ。

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証券会社まで存在した。ここではキッザニア内で聞き込みをし、そのときのトレンド(アクティビティの混雑具合など)をもとに、投資に関するアドバイスをするらしい。もう一度おさらいすると、キッザニアの対象年齢は3歳~15歳。たとえ15歳であっても投資の仕組みなんてさっぱりわからないのではないだろうか。何しろ、30歳を超えている私もよくわかっていない。3歳児も来ることを思うと、このリアリティーへの執着には脱帽する。

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▲まさかの証券会社

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▲建物の二階から見た街並み

さて、仕事の開始時間になったのでピザ屋へ向かった。ここでは同じ時間枠での参加者5人のうち、2組のカップルと私、という組み合わせになってしまった。ダブルデートをしにキッザニアに来たようだった。

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この日、ほとんどカップルは見かけず、女性同士で遊びに来ているか、一人で来ているか、というケースが多かったのだが、ここに来てまさかの構図。キャッキャウフフとピザを作るカップルの横で、偶然なんとも言えない表情の写真が撮れてしまったが、他意はない。

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▲ピザ作り、楽しいです

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作ったピザは持ち帰りせず、キッザニア内で食べて帰ることを推奨されている(腐敗等の事故防止のため)。見覚えのあるピザケースに入れてもらったピザを開け、さっそくいただいた。説明されたよりも、私はこっそり多めにマヨネーズを入れていたため、自分好みのこってりピザに仕上がっていて満足だ。

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▲うまい

ピザを食べていたら、今度は後ろで模擬結婚式が始まった。なんなんだ。ピザの近くにはカップルが寄り付きやすいのだろうか……。
どうやらこの結婚式は、ウエディング会社の仕事として、新郎役の仕事と新婦役の仕事を行う、という扱いだそうだ。 模擬結婚式は一日に一度しか行われないため、遭遇したのはかなりの偶然。

次はヤマト運輸の配達員に転職した。キッザニアに来てからすでに三回目の転職だ。転職理由は運送トラックに乗ってみたかったから。現実の世界ではまかり通らない転職理由でも、キッザニアの世界ならば許される。

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仕事内容はキッザニア内にある店の依頼主から荷物を受け取り、指定された場所へ届けるというもの。運ぶ荷物は重くないし、届ける先も不在ではないし、再配達に奔走しなくてもいい。楽しい部分しか見えないのはテーマパークの良さでもあり、リアリティーの限界でもある。配達をしながら、実際の配送業の悲喜こもごもに思いを馳せたのだった。

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▲トラックがかわいい

キッザニア内で休みなく働き続ける社畜こと私は、ヤマト運輸を後にし、裁判所へ向かった。ここでは裁判長や弁護士、証人、被害者、犯人などの役を割り振られ、模擬裁判を行う。司法試験に合格せずとも裁判長や弁護士になれるなんて、夢のような世界である。

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▲憧れの裁判長席に座る

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