あの名作が実写化！圧巻の歌声・新曲…『リトル・マーメイド』の見どころ解説

『美女と野獣』『アラジン』実写版を成功させてきたウォルト・ディズニー・カンパニーが、創立100周年を迎える歴史的な年に、あの『リトル・マーメイド』をついに実写映画化。夢を求め人間の世界に飛び出す人魚姫アリエルの歌声が、世界中に最高の魔法をかけます！

字幕版アリエル役を務めるのは、世界的歌姫ビヨンセがその実力を認め、自身のライブツアーにも参加させた若手女優ハリー・ベイリー。オーディション時に披露した圧倒的な歌唱力で監督たちの心を射止めた彼女は、他の候補者たちが決して越えられないほどの高いハードルを乗り越え、見事アリエル役に決定。自分を信じ、心の感じるままに新しい世界へ飛び出すアリエルを通じ、どのようなメッセージを届けてくれるのか世界中から熱い視線が注がれています！

『リトル・マーメイド』といえば、珠玉のミュージカルナンバー。アリエルが歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」は誰もが知る名曲ですが、そのほかにもアカデミー賞歌曲賞やグラミー賞最優秀楽曲賞の受賞したことのある「アンダー・ザ・シー」など、アニメーション版で登場した既存楽曲の数々が、その製作に携わったアラン・メンケンと、リン＝マニュエル・ミランダの豪華コラボレーションにより、新たな魅力を纏って蘇ります！また既存の人気楽曲に加え、新曲が3曲も新登場。時代を席巻する革命的な楽曲を作り上げてきた2人が情熱を注いだ本作の音楽は、どのようなクオリティに仕上がっているのか、必聴です。

全編を通して素晴らしい映像美が魅力ですが、特に驚くのが海中のリアルさ・美しさ！フローティング・リグという、出演者の動きをコントロールしたり、「フローティング（浮いている）」ように見せる技術により、海の中で暮らす人魚の動きを生き生きと表現。また、海中であることを実感させる「光」にも大きなこだわりが。各シーンにおける水中の奥行きを理解した上で、そこに色や影をつけながら写真のようにリアルな世界を作り上げてるんだとか。美しい海の世界に没入できる工夫が詰まっています。

黒人の女性がアリエルを演じることに、賛否両論が巻き起こった本作。ただ、ロブ・マーシャル監督は、人魚と人間の違う世界に生きるふたりのラブストーリーである本作を前提にこう語ります。「相容れないものとの間に壁を作ろうという動きは、現実の世界でも起こっています。この物語では、若い女性がその壁を壊そうとするのです。水の下と、水の上の世界を阻むものを。これはとても現代的な物語なのです」。かつてアニメーション版がそうだったように、今回の実写版『リトル・マーメイド』のアリエルも、今を生きるすべての人にエールを贈ります。時代と共に、鮮やかな進化を遂げる勇姿を劇場で見届けて。

美しい歌声をもち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。掟によって禁じられているにも関わらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、嵐に遭った王子エリックを救う。この運命の出会いによって、人間の世界に飛び出したいというアリエルの思いは、もはや抑えきれなくなる。そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、恐ろしい取引を申し出る。それは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、世界で最も美しい声をアースラに差し出すことだった…。

ハリー・ベイリー　ジョナ・ハウアー・キング　メリッサ・マッカーシー　ハビエル・バルデム　ほか

公開日：6月9日(金)全国劇場にて公開
原題：The Little Mermaid
監督：ロブ・マーシャル　　
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン