青カードとは
1.代わりの行動を教える
「〇〇してね」「こういうときは、〇〇するんだよ」
2.一緒にやってみる
代わりの行動を教えた後に「じゃあ、一緒にやってみよう」
3.気持ちに理解を示す(共感・復唱)
「〇〇だよね。わかるよ」「〇〇なんだね」
4.環境をつくる(距離・視線・刺激)
なるべく子どもに近づく(理想は手の届く距離)・目線の高さを合わせて、お互いに相手の目を見て話す・子どもの目や耳に入る余計な刺激を減らす
5.ほめる
「〇〇できたね」「がんばって〇〇したね」
6.待つ
とりあえずいったんストップする、何も言わずに待つ
7.落ち着く
イラッとしたときに深呼吸をする、大きく息を吸って吐いてを2回する
8.聞く、考えさせる
「何があったの?」「次からどうすればいい?」
※親の負の感情を乗せず、子どもを責めず、肯定的に質問をすることがポイント。
伊藤さん「1〜3番は、とても実践しやすいと思います。親が子どもを怒っている状況ではなく、フラットな状況であれば成立しやすい部分だからです。1〜3番ができると『◯◯できたね』と、5番のほめるが成立するわけです。普通のこと、地味なことではありますが、親子間のコミュニケーションのベースになる大切な部分だと思います。」
これらの言葉・行動を取り入れられるようになると、親子のやりとりがプラスのものへと変化していきそうです。
赤カードをゼロにすることを目指さなくても大丈夫
「赤カード」の言葉から「青カード」の言葉に変換することを意識していても、なかなか難しいと感じる親御さんも多いかと思いますが、伊藤さんは「赤カードをゼロにすることを目指さなくても、トライ&エラーでいいんですよ」とおっしゃいます。
伊藤さん「子育て中の皆さんは一生懸命に真面目に考えていて、『もっとこうしなきゃいけない』と思っているけれど、できないところがある。そして、そのギャップに落ち込んだりすることもありますよね。できないところに注目しだすと、しんどくなってしまうと思います。
それよりかは、親御さんが『自分自身ができているところを見よう』とすれば自分もラクになり、またお子さんができている部分も見えてくるかもしれません。
親御さんも100点である必要はないので、『できているところを探そう』『むしろ、今すでにできているところもあった』という視点をもつ。そうすることで、お子さんの“できているところ探し”につながったら、みんながラクになれると思いますよ。」
伊藤さんによると、子どもとのやり取りを“練習”することで、うまくいくことが増えるのだそうですよ! 青カードの言葉や行動を日常に取り入れられるように、まずはいつもの言葉を言い換えることから始めてみてはいかがでしょうか。