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映画のロケ地にもなった居心地のよい京町家にて、フランスの塩ケーキ「ケークサレ」でブランチを

旅行・おでかけ

京都観光の人混みに疲れたとき、静かで居心地のよいカフェでのひとときが心身を癒してくれます。「喫茶 Prangipani(きっさ ふらんじぱに)」は、古い京町家を丁寧に手入れして蘇らせた古民家カフェ。オープンから18年間の年月をともに過ごした観葉植物たちが醸し出す穏やかな雰囲気の空間で癒しの時間を。

駅から徒歩2分の場所に、昔ながらの姿をとどめる町家カフェ

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地下鉄の鞍馬口駅で降り、鞍馬口通を西へ2分ほど歩いた場所にある「喫茶Prangipani」。駅から2分の好立地ということを忘れさせるほどに趣のある外観に、思わず惹きつけられます。

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カフェができる以前は八百屋さんで、いまは駐車スペースになっている場所に売り物の野菜が並んでいたそうです。

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店名の由来は、バリ島に咲くプルメリアの花。プルメリアの別称frangipaniから付けられています。店主いわく深い意味はないとのことですが、店内は、プルメリアの花が咲く南国のような、おおらかな空気が流れます。

映画のロケ地にもなった、趣のある店内

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広々とした店内は2つの空間に分けられており、手前は土間、奥は畳座敷、縁側を挟んでさらに奥に庭があります。席はゆったりと配置されていて、プライベート空間にいるような気分。

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奥のお座敷は畳。もともとは、土間だった部分も畳の部屋でしたが、床を取り払い、土間に改装。かつて美術雑誌の編集で培われた店主の審美眼で、すみずみまで美しく整えられており、どの席に座っても、それぞれの良さがあります。

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市松格子のガラス越し、奥庭の前にも密かに1席用意されており、一人の時間を楽しめそう。

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穏やかな空気の流れるこちらのカフェは、2010年公開の映画『マザーウォーター』で小林聡美さん演じるセツコが営むウィスキー・バーの舞台にもなっています。

小腹が空いたら、おすすめは「塩味のケーキ」

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「チーズとキャベツ巻きとツナのケークサレ ミニサラダ付き」700円

開業から18年間、同じメニューの提供を続ける中で、初の新作がケークサレ。ケークサレはフランス語で「塩味のケーキ」。生地はまさしくパウンドケーキの食感なのに甘くなくて、具のキャベツに巻かれたツナとチーズとの組み合わせも絶妙。小腹が空いたときにぴったりのメニューです。

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日によって変わる付け合わせは、レタスやトマトなどのフレッシュ野菜のほかに、切り干し大根とおかひじきのサラダもついていて、これがまた美味。副菜がおいしいと得した気分になります。

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「黒蜜入りカフェオーレ(アイス)」630円 、「手作りケーキ ガトーショコラ」430円

デザートメニューのあんみつやクリームあんみつにも惹かれますが、今回は手作りのガトーショコラをチョイス。ドリンクの黒蜜入りのカフェオーレもコクがあって味わい深く、満たされます。

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静かにカフェ時間を楽しみたい、京都の街のゆっくりとした時間の流れを感じたい人におすすめの一軒です。

■喫茶 Prangipani(きっさ ふらんじぱに)
住所:京都府京都市上京区森之木町462
TEL:075-411-2245
営業時間:10~17時
定休日:水・木・日曜、祝日
アクセス:地下鉄「鞍馬口駅」から徒歩3分

Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

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