冷凍したら味が落ちる?
食材を冷凍すると「味が落ちてしまうのでは...」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
西川先生から教えてもらった、味が落ちないようにする工夫は2つ。
1つめは、買ってきたらすぐに冷凍すること。
「新鮮なうちに、野菜や肉、魚などを冷凍することで鮮度をキープできます。」(西川先生)
2つめは、食材をラップで包み、さらにフリーザーバッグに入れること。
「冷凍室内は乾燥しているので、食材をラップに包んでから、フリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。ポイントは空気を抜くことです。空気が入っていると食材の酸化が進んでしまい、味の劣化につながります。」(西川先生)
食材が空気に触れないようにするコツとして、肉や魚を調味液に漬けて冷凍する下味冷凍もおすすめとのこと。
「食材が調味液に漬かっていることにより、空気に触れない状況ができ、酸化を防ぐことができます。」(西川先生)
調味液は、しょうゆや砂糖などの調味料を使うだけでなく、市販の焼き肉のたれなどを使用すれば簡単にできます。
また、「食材によっては冷凍することにより食感が変わってしまうものもある」とし、食感が変わってしまうことは、味の劣化ではなく変化だそう。料理をするときは、冷凍による食感の変化を逆手に楽しんでみるのも良いですね。
西川 剛史(にしかわ たかし)
冷凍生活アドバイザー。
大学では食品栄養学を専攻し、卒業後は冷凍食品メーカー、冷凍食品販売会社に勤務し、商品開発などの仕事に従事。その後独立して冷凍に関する第一人者として、テレビや雑誌、ラジオなどで、幅広く活躍中。家庭での冷凍テクニックを学べる資格講座を開講するほか、冷凍に関する新しい活動や事業、レシピ開発なども積極的におこなっている。
「冷凍王子の冷凍大全」(サンマーク出版)
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。