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がっかり世界遺産?思わず「がっかり」してしまう世界遺産&観光名所

旅行・おでかけ

「がっかり」してしまう世界遺産&観光名所をご紹介。楽しみにしていた海外旅行、期待に胸膨らませた世界遺産。ところが行ってみたらがっかりだった! そんなことにならないように、事前にがっかり具合を知っておこう。「世界3大がっかり」から「世界がっかりランキング」「がっかり世界遺産」まで、世界のがっかり名所をみていこう。

■ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群(イギリス)
フェンスに囲まれて近づけないし、思ったほど大きくない。ハイウェイの渋滞風景が見えるし、人が多くてよい写真を撮るのもひと苦労。そんな理由で酷評されることが多い。ただ、個人的には歴史的な意義に加えて、美的価値も高いと思う。

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シドニー・オペラハウス。シドニーのポート・ジャクソン湾は世界3大美港のひとつ。夜景と合わせればすばらしい景色が楽しめる

■シドニー・オペラハウス(オーストラリア)
「近づくと汚い」「音が悪い」「意外と小さい」「中は普通」との評価も少なくない。都市に住んでいて現代建築に見慣れている人にはあまり驚きはないのかもしれない。この中でオペラやコンサートなどを聴くとその真価がわかるかもしれない。

■ヒエラポリス-パムッカレ(トルコ)
純白の石灰棚をイメージしていたのに、水が少なくて土やコケが目立つ時期や場所があり、石灰棚の上にはホテルも見える。でも、すべての石灰棚がそんな状態ではないし、ローマの円形劇場もあれば遺跡が沈んだプール(パムッカレ・テルメル)で泳ぐことだってできる。

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ローレライの岩山。ラインガウのワインでも飲みながら悲劇の物語をのんびり聞いているくらいがちょうどいい

■ローレライ(ドイツ)
世界遺産「ライン渓谷中流上部」の構成資産で、ロマンティック・ラインと呼ばれる川下りの見所のひとつ。でも、他の山となんら変わりない普通の岩山で、指摘されなければわからないまま通りすぎてしまう。川下りの見所は多いので、ここに固執する必要もないだろう。

■ナスカとフマナ平原の地上絵(ペルー)
セスナで上空から見るのだが、「小さい」「薄い」「揺れる」ということで、確認できる地上絵はほんの少しだったりする。セスナは旋回を繰り返すので、酔ってしまって見学どころではないという人も。酔い止めを持っていくのはもちろん、事前にある程度、地上絵の形を予習しておこう。

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九寨溝の絶景。かつてはハイシーズンの殺人的な人出で知られていたが、現在は入場者の制限を行っている

■九寨溝の渓谷の景観と歴史地域(中国)
中国人にも大人気で、ハイシーズンは大混雑することで知られている。遊歩道以外はほとんど立入禁止なのでよい写真は撮れるのだが、撮影している周囲では割り込みや通行妨害のために怒号が飛び交っていたりする。現在は入場制限を行っているので、ハイシーズンに行く際は早めに入場する必要がある(要確認)。

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「え、これだけ?」といわれることの多いマダラの騎士像。周囲にさまざまな遺跡があるので、合わせ技で楽しみたい

■マダラの騎士像(ブルガリア)
断崖に刻まれた3×2.5mの騎士像。苦労して行ったのに、大きいわけでも緻密であるわけでもない。地上23mほどの位置にあるので近づけもせず、ひと目で見学が終わってしまう。英雄テルヴェルの像といわれるが、実はその確証もない。

■シュトゥルーヴェの三角点アーチ観測地点群(ウクライナ/エストニア/スウェーデン/ノルウェー/フィンランド/ベラルーシ/モルドバ/ラトビア/リトアニア/ロシア)
天文学者シュトゥルーヴェが経線を測量した34の観測地を登録した世界遺産。なかには小さな穴が穿たれているだけ、小さな記念碑が置いてあるだけなんていう場所もある。こうした世界遺産は見た目一発で感動することはできないので、その歴史を学んでから訪ねるようにしたい。

最初に書いたように、「がっかり」というのはイメージと現実のギャップから引き起こされる感情だ。だから事前にがっかり具合を知ることがひとつの解決法だ。

もう一つの解決法は、その名所の背景を知ることだ。特に世界遺産には必ず美的価値や学術的価値があり、背景に壮大なドラマが横たわっている。事前に登録理由などを調べていくことをオススメする。

最後に、個人的にではあるけれどもっとも「がっかりしない」世界遺産を紹介しておこう。ブラジル・アルゼンチン双方で世界遺産登録されているイグアスの滝(イグアス国立公園)! これは間違いありません!!

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