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新宿「茶寮 億万 はなれ」で巨匠が手がけるとっておきのかき氷をいただく

旅行・おでかけ

かき氷界の巨匠・江良保正(えらやすただ)氏が手がける「茶寮 億万(さりょう おくまん)」の2店舗目である「茶寮 億万 はなれ」。かき氷特化型のメニューにバージョンアップし、2023年5月にオープンしました。新宿駅東南口から徒歩30秒という非常に好アクセスな立地にも関わらず、都会の喧騒から離れた和の空間に身を置いて、ゆっくりとくつろぎの時間を過ごせます。

食べごたえがあるのに、すっと消える。氷の食感にやみつき

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「宇治金時」 1540円

かき氷のお店と聞いてやっぱり一番に気になるのは、どんなメニューがあるのかということ。「茶寮 億万 はなれ」のかき氷は、定番メニューと限定メニューで構成されています。いつ訪れても食べられる定番メニューは、「生いちごミルク」「宇治金時」「ほうじ茶」の3種類。かき氷界の鉄板ともいえるフレーバーが揃っています。

なかでも人気は「宇治金時」。宇治金時の主役ともいえるあんこが氷の上に惜しみなくのせられ、テーブルに運ばれてきた瞬間から食欲をそそります。こちらは、北海道産の小豆を2日かけて炊いて作っているというこだわりの自家製。抹茶シロップと中に入った抹茶ゼリーには、京都の宇治抹茶を使用しています。オーソドックスなメニューだからこそ丁寧に作られた、ほっとするおいしさです。

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入ってすぐのカウンターでは、目の前でかき氷を作る様子を見ることができます。ライブ感たっぷりに手際よく作られていくかき氷を見るのは、食べる前の楽しみ。「茶寮 億万 はなれ」のかき氷は、純氷を使用。硬すぎず軟らかすぎず、ほどよく氷が「ゆるんだ」状態で削るからこそのおいしい食感を追求しているため、温度管理を徹底しているそう。

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京都の宇治抹茶を使用した抹茶シロップをたっぷりとかけて……

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なめらかな氷に大粒の小豆の食感がいいアクセントになってくれる

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いざ、実食。待ちわびた瞬間がやってきました!ほろ苦い風味の宇治金時は、下の方に添えられたミルクのエスプーマと混ぜ合わせながら食べると、ほんのりとした甘みを感じられて味変に。氷の中にはぷるぷる食感の抹茶ゼリーが入っていて、食感の変化も楽しい!すくう場所や氷の溶け具合で味や食感に変化があり、最後まで飽きずにおいしく食べられます。

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「杏子と杏仁ミルク」1870円

期間限定メニューは4種類。3週間〜1カ月で変わるため、いつ訪れても新しい味に出合うことができます。

取材時の限定メニューで人気なのがこちらの「杏子と杏仁ミルク」。さわやかな甘酸っぱさが、湿気の多い季節にぴったりです(7月末まで提供予定)。見るからにおいしそうなアンズは、2日かけて戻した干しアンズをピューレ状のシロップにした、手間暇かけて作られたもの。アンズを戻す際も、素材の味が生きるように厳密に管理をしているとか。さらにミルクは、自家製の練乳を使用。焦げないようにつきっきりで仕込みをしているそう。キャラメルソースも手作りで、既製品は一切使われていないやさしい味です。

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さあ、どこから食べていこう。かき氷を目前に、美しいフォルムを崩してしまうという少し残念な気持ちとこれから始まるおいしい世界への期待が入り混じる、なんとも言えないワクワクする瞬間です。まずはそうっと、上のアンズをすくいます。果実味がダイレクトに伝わるみずみずしさです。

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小豆ものっているので、食感の変化も楽しめる

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さくさくとしたパイもまたよし。パフェ感覚で味わえておいしい!

随時変わっていくという限定メニューは、和菓子を極めた江良氏の渾身のアイデアをもとに、旬の食材を中心に「変わり種であること」と「変わらないおいしさ」を両立してメニュー作りがされているとか。和菓子のよさと新しい何かを組み合わせ、「ホッとするけれどあまり食べたことがないようなおいしさ」に挑戦しているそうです。定番メニューでいつものおいしさに興じたり、新しい出合いを楽しみに限定メニューを食べに来たり。いろいろなかき氷の楽しみ方ができるお店です。

ケーキ?かき氷?ふんだんに使われたフルーツで見た目もマル!

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「フルーツのズコット」2200円

期間限定メニューのなかでひときわ目を引いたのが、こちらの「フルーツのズコット」。これ、かき氷なの?と思いきや、中にはちゃんとかき氷が入っているんです!見た目はまるでフルーツケーキ。とても映えますね!とスタッフさんにお伝えすると、「そうなんです。映えますが、映えすぎない。お店の雰囲気に合う『映えるかき氷』をと考案しました」と教えてくれました。なるほど、「映え」だけを意識しているわけでなく、和の空間の中でくつろいで食べられる見た目であることも、意識されているんですね。

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ケーキスポンジの上にかき氷をのせていくという、なんとも斬新な発想。たくさんフルーツが入っているのが分かります。氷に絡められている練乳は厳密な糖度調整により、フルーツやスポンジケーキと一緒に食べても甘すぎない味わいに。

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これでもかというほど氷がのっている。圧巻!

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こんなに映えるかき氷が登場したら、まずはやっぱり写真を撮りたい。でもかき氷の場合は溶けてしまうし……。ですがなんと、そこもちゃんと計算済みだそう。「お客さまが写真を撮られることを前提に、それまでは絶対に崩れてはいけないけれども、いざ食べるときにはスプーンが氷の中にすっと入って新雪のようなきめ細やかさや繊細さがある。そういうギリギリのところを攻めているんです」とのこと。一人で食べ切れるかな……と思いきや、中は氷なのですいすいと食べ進めることができます。こちらのズコットは限定メニューなので出合えたらラッキー!

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